恒例の「文字・活字文化の日記念講演」を、今年は「漢字」をテーマに、平成26年10月26日(日)に開催しました。昨年、一昨年にもご講演いただいた福田武史先生をお招きし、今年も盛況で、会場の青少年センターの広い研修室が狭く感じられるほどでした。10月末とは思えない陽気と受講者の方々の熱意とで会場内は汗ばむくらいになり、窓を開けていたところ、お隣の結婚式場の鐘の音が鳴り響くハプニングもありました。大安吉日だったのです。 ご講演は、古代の日本において漢字の読み書き(漢字の三要素=形・音・義)がどのように学ばれていたのかを追体験するというコンセプトで、受講者が自分で読んだり、探したり、考えたりする場面が準備されていて、ワクワク、びっくり、納得の連続でした。 テキストに用いられた『千字文』(センジモン)は、一字の重複もなく一千字を用いた、四字一句、全二百五十句(百二十五の対句)で構成される人間業とは思