「無理題」に遊ぶ 授業をやっててここはおかしいな、あるいは大学入試古文問題を見て、これは変だなといったことを「無理題」と名付け、それを探ってやろうと思いました。 数日来、書き続け、あるいは入試センタにFaxを送り、 文科省に伝えましたが、反応はまったくなく、いたずら に日が過ぎて行くことにイライラ感を募らせています。 そこで、今日ははっきり、まとめようと思いました。 Ⅰ 古文の問6と関係する本文は、諸本に従えば、 次の通りです。 (大将殿が)威(おど)し聞こえ給へば、すがすがしき御 心にて、この君たちをさへや、知らぬ所に率て渡し給は んとあやふし。 a この部分に会話(心内)記号を付している一般書 は私の知る限り、岩波書店版『日本古典文學大系』だ けです。 b したがって、会話記号をつけない限り、次のよう な口語訳が可能です。 「(三条殿は)あれこれ考えない(夕霧の)お心で、こ こにいる子