全人代の政府活動報告後に言葉を交わす習近平国家主席(左)と李強首相=北京市の人民大会堂で2025年3月5日、岡崎英遠撮影 中国訪問中の公明党の斉藤鉄夫代表は23日、中国共産党最高指導部の一人で序列4位の王滬寧政治局常務委員と会談した。両氏はトランプ米政権の関税措置を巡って国際社会が混乱していることを踏まえ、自由貿易体制を維持していくことの重要性で一致。日中両国が自由貿易擁護で足並みをそろえる、これまであまり見られなかった状況となっているが、互いに不信感も抱いており、関係改善が進むかは見通せない。 今回の訪中は米中による報復関税の応酬のタイミングと重なった。斉藤氏と中国要人との一連の会談では、経済的結びつきが深い日本に歩み寄ろうとする中国側の姿勢がうかがえたが、自由貿易を巡る両国の考え方の開きは小さくない。日本政府は、日米関税交渉への悪影響を避けながら、日中関係の改善を図るという難しいかじ取
