“1人の医師が複数の医療事故を繰り返す”ー「リピーター医師」の問題が去年から今年にかけて、各地で相次いで発覚しています。ある病院では1人の脳神経外科医が関わった手術で8か月間に8件の医療事故が起きていましたが、その事実は公にされないまま医師は別の病院に移っていました。今の制度のままでは、患者は「リピーター医師」を避けることも、医療事故を防ぐこともできないのではないか。父親を失った遺族の声に押され、実態を取材しました。 (プロジェクトセンター ディレクター 高橋裕太)
“1人の医師が複数の医療事故を繰り返す”ー「リピーター医師」の問題が去年から今年にかけて、各地で相次いで発覚しています。ある病院では1人の脳神経外科医が関わった手術で8か月間に8件の医療事故が起きていましたが、その事実は公にされないまま医師は別の病院に移っていました。今の制度のままでは、患者は「リピーター医師」を避けることも、医療事故を防ぐこともできないのではないか。父親を失った遺族の声に押され、実態を取材しました。 (プロジェクトセンター ディレクター 高橋裕太)
茨城県筑西市で暮らす木村汐里さん(25)が書いた作文が、去年、NHKの作文コンクールで入賞しました。 (全文はこちら) ※NHKサイトを離れます 汐里さんは両親と3人で暮らし、料理や掃除などの家事を手伝っています。 作文のタイトルにした「狭間にいる私」。それを示すのが、18歳のときに受けた知能検査の結果です。 IQ=知能指数は81。この数値が「境界知能」と呼ばれているのです。 一般に知能指数は85~115が平均的、おおむね70を下回ると知的障害にあたるとされています。 そして、その狭間に位置するのが境界知能の人たちです。 統計学上は日本の人口の約14%(約1700万人)、7人に1人いるとされています。 このうち、日常生活に困難を抱えている人が少なくありません。 汐里さんが生活するうえで、特に苦労しているのが計算です。この日、買い物に行く前に、値段の確認作業を母親とおこないました。 汐里さん
「これは私の物語 私の言葉だ」 ― フォトジャーナリスト・安田菜津紀さん メディアNPO Dialogue for Peopleの副代表で、フォトジャーナリストの安田菜津紀さん。朝ドラを欠かさずに見るのは初めてだそうですが、今では目が離せない、毎日の楽しみになっているそうです。 安田菜津紀さん ―『虎に翼』の何がそこまで安田さんを引きつけているのだと思いますか? エンターテインメントとして「どうなるのかな」というハラハラする思いから、次の日の展開が気になる、そういった作りとしても優れているとは思うんですけれども、ただ単に「楽しい」「気持ちいい」だけで終わらないんです。「あのセリフどうだった?」とか「あの描き方は深かったよね」とか、身近な人や友人と会話が生まれるんですよね。単に楽しいだけのドラマだとこんなにたくさんの会話って生まれなかったと思います。 例えば「女性の生理のことをあんなに正面か
とにかく暑かったこの夏。運動不足や水分のとり過ぎで太った!という方もいらっしゃるのでは? 今回は、50歳を過ぎてからトレーニングを始め、理想体型を手に入れた整形外科医・吉原潔さんによる、夏太り解消法をご紹介!代謝がアップする“肩甲骨1分体操”をご紹介します。 引き締まった体は何歳からでも手に入れられる! 教えていただいたのは、整形外科医でフィットネストレーナーの吉原潔さん(61)。 50歳の吉原さん 55歳でベストボディコンテスト優勝 実は吉原さん、40代の頃はぽっちゃり体型。 しかし、このままでは医師として患者さんに示しがつかないと50歳で一念発起し、トレーニングを開始したのだそうです。 運動の仕方や食事の方法を徹底的に学びなおし、55歳の時に、引き締まった健康美を目指す『ベストボディ』コンテストで優勝。 吉原さんによると、夏は冬よりも太りやすい季節だと言います。
報道資料 2024年8月22日 NHK広報局 NHKラジオ国際放送での中国籍外部スタッフによる発言への対応について ○中国籍外部スタッフへの対応について NHKは、中国籍外部スタッフと業務委託契約を結んでいるNHKの関連団体を通じて 本人に厳重に抗議するとともに、21日付で本人との契約を解除しました。今後、損害賠償 請求を行うとともに、刑事告訴の検討を含め、厳正に対処します。 〇再発防止策について ラジオ国際放送の中国語ニュースについては、20日から事前に収録して放送していま す。ほかの言語についても今月中に事前収録にします。また、必要に応じて、AI音声の導 入を検討します。 今後、副会長をトップとする検討体制を作り、短期的な対応だけでなく、管理体制の強 化等、中期的な再発防止策を策定し、国際放送に関するガバナンスの強化を行い、信頼 回復に努めます。 ※8月19日のNHKの短波ラジオと衛星
発生から10年となる東日本大震災と原発事故。 当時の政府の対応には、さまざまな課題が指摘され、国の危機管理のあり方が問われた出来事としても記憶に刻まれている。 あの時、危機管理の要、総理大臣官邸に足りなかったものは何か。そして教訓は。 当時の官邸幹部が今備えるべきこととして挙げたのは「東京機能不全」を想定した、都市機能の札幌や沖縄への移転だった。 (佐久間慶介、古垣弘人) 「腹を据えるしかない」 「コミュニティの再生など、まだ残された課題は多い。とりわけ福島の復興は、これからいよいよ本格化だと思っている」 こう語るのは、立憲民主党の代表、枝野幸男。 東日本大震災の発生当時は、総理大臣官邸で危機管理の責任者である官房長官を務めていた。 震災発生から10年となるのを前にした2月下旬、事務所を訪ねインタビューした。 2011年3月11日午後2時46分。 枝野は、国会答弁のため委員会室に座っていた
「知的障害であるか、そうではないか。この2つに目を向けられ、その狭間にいる私たちは埋もれて日の目を見ることはない。しかし、その狭間にいて苦しんでいる人たちはたくさんいる。名前のない私たちがどれだけ必死に声をあげようと“診断がついていない”、その事実だけがひたすらに付きまとい、私たちの首を締める」 「認知されない境界知能。そんな私たちの行き場はどこなのだろうか。私はその行き場を探し続けたい」 取材にあたる記者やディレクターたちは全員、引き込まれるように読み進めました。 そこには、「境界知能」の当事者の思いが力強いことばでつづられていたのです。 「境界知能」とは、IQ(知能指数)が、平均的な数値と知的障害とされる数値の間の領域として医療関係者などに使われています。専門家の推計ではおよそ7人に1人が該当するともされています。 この文章をどんな人が書いたのか。「境界知能」とはいったい何なのか。取材
バスの廃止や減便が首都圏で広がっています。 この春、横浜市営バスは367便を減便。東京都足立区でも一部の路線が廃止になりました。 利用者が多い首都圏で、なぜこのようなことが起きているのでしょうか。 背景にある2024年問題とは?今後、バス路線はどうなっていく? バスの減便や廃止の影響に迫った「首都圏情報ネタドリ!」はNHKプラスで配信します↓ 減便しても運転手不足 深刻な2024年問題 1日およそ9000便を運行している横浜市営バスはこの春、全体の4パーセントほどにあたる367便を減便しました。 その背景にあるのが、時間外労働などの上限規制などがもたらす「2024年問題」です。 年間3380時間だった運転手の労働時間の上限が、4月から3300時間に引き下げられました。 さらに退勤から次の出勤までの休息時間、いわゆる勤務間インターバルの確保は8時間以上とされていましたが、11時間を基本に最低
東京都知事選挙は小池知事の都政運営への評価などを争点に各陣営が論戦をスタートさせました。立候補したのは56人と過去最多となっていて、7月7日に投票が行われ、即日開票されます。この8年間の都政の動きや評価、候補者の公約などについてまとめました。 東京都政 8年間の動き 築地市場問題 8年前、小池氏が知事に就任してまず、取り組んだのは、東京・築地市場の移転問題でした。当初、2016年11月に予定されていた豊洲市場への移転について、安全性の確認などを理由に延期を表明。 このあと、豊洲市場の土壌汚染対策の盛り土がないことが発覚しました。追加の安全対策工事が行われ、予定からおよそ2年遅れた2018年10月、豊洲市場が開場しました。 一方、移転したあとの跡地をめぐり、小池氏は「築地は守る、豊洲は生かす」と発言し、築地に「食のテーマパーク」を整備する構想を打ち出しました。 そして、都は2024年5月、築
「もし僕が北海道に生きて帰れたら、君に、すずらんの花を送るね」 沖縄戦で、ひめゆり学徒隊の看護学生にそう言い残し死んでいった、北海道出身の兵士がいた。 10805人の北海道兵が死んだ沖縄戦から、78年。 日本の端と端、北海道と沖縄で、“すずらんの兵士”の生きた痕跡を探した。 (番組ディレクター 趙 顯豎) 「北海道兵、10805人の死」 初回放送:2023年8月11日 6月 オホーツク 2023年6月。オホーツクの海は青黒く、遠くの方から低く静かな波を立てていた。 その朝、私は宗谷の海岸線を走る路線バスに乗って、東へ向かっていた。 目的地は、浜頓別、というまだ訪れたことのない町だった。 浜頓別での私の仕事は、ひとことでいえば、“人探し”にちがいなかった。 数日前、町役場に前もって電話をかけたときも、「用件」を丁重に尋ねられるや、「人を探しているんです」と確かにいった。が、そのあとあわてて訂
人口約6000の町に、年80万人近くの観光客が押し寄せています。 町に人を呼び込んでいるのが、「ガストロノミーツーリズム」という新たな観光の形です。「料理を味わう」だけでなく「食文化を学ぶ」「みずから作る」などの食体験をするために、その土地に赴くことを指しますが、なぜ人々をひきつけているのでしょうか。 イセエビやサザエ、日本酒…。首都圏近郊で注目の“美食の町”を取材しました。(首都圏局/ディレクター 韮澤英嗣) 食が地域の宝に! ガストロノミー先進地 千葉県いすみ市 千葉県の外房に位置する、人口3万5千のいすみ市。いま、この町の食を目当てに、年間45万人以上が訪れます。 豊かな海と里山に恵まれたいすみ市は、農業や漁業などの一次産業が盛んです。 しかし、担い手の高齢化が進み、自治体は強い危機感を抱いていました。 食に注目するきっかけとなったのは、10年ほど前、町を訪れた人がつぶやいた一言でし
川口市にいるクルド人の多くは、中東・トルコの出身です。分離独立を求めるクルド人組織とトルコ政府との対立が激しくなった1990年代から「母国では迫害される」などと訴えて、日本にも難民としての保護を求めて来る人が増えました。 およそ15年で、日本で難民申請したトルコ国籍の人は9700人以上(法務省資料から一橋大学 橋本直子准教授算出)。その多くがクルド人とみられていますが、認定されたのは1人です。 現行の法律では、難民申請が認められず、退去が確定した外国人は、原則として退去まで、施設に収容されることになっています。 しかし近年、新型コロナの感染対策として収容所の密をさけるためや、人道的な観点から、施設の外で生活する「仮放免」の人たちが増加しているのです。 支援団体によると、難民申請を行うクルド人の多くは観光ビザで日本に入国。川口市周辺で暮らす知人などのつてを頼って、集まってくるといいます。 国
東日本大震災の発生直後に、凄惨な被害を撮影したNHK仙台の報道ヘリ。搭乗した鉾井カメラマンと小嶋カメラマンの体験を、3月に「取材ノート」に掲載したところ、多くのメッセージをいただきました。 ネットでは報道ヘリについて厳しい意見を目にすることもあり、正直、記事を書く前は賛否が分かれると思っていました。しかし報道ヘリの役割について考えるきっかけになったというコメントが多く寄せられ、撮影した2人に届けさせていただきました。コメントを送っていただいた方、記事を読んでいただいた方に、改めて感謝申し上げます。 さて、記事にはたくさんの質問も寄せられました。 「報道ヘリって救助の妨げになっているのでは?」 「救助を求めている人の様子をテレビで伝えて、それで終わりなの?」 「NHKの報道ヘリ態勢ってどうなっているの?」 確かに、災害報道の際「報道のヘリの音で、現場で救助を求める人の声が聞こえなくなるのでは
トップ 記事 特集記事 1からわかる政治資金事件 立件は自民党安倍派・二階派・岸田派 野党は「裏金議員」と追及 政治倫理審査会 政倫審は? 政界を大きく揺るがしている自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる事件。 「そもそも論」から、深まった疑惑、東京地検特捜部の捜査、それに自民党の派閥解散をめぐる政局、国会では「裏金議員」と追及する野党側、そして政治倫理審査会や自民党の関係議員の処分をめぐる最新の動きまで徹底解説します。 一連の取材では、生々しく問題の実態を語る証言も入手しました。 いったい何が起きているのでしょうか? (※2024年3月27日、一部更新しました) 【目次👇👇】 ●二階氏が次の衆院選に立候補しない考え表明。判断の裏側には? ●安倍派幹部4人の処分はどうなる? ●捜査はどういう結論に? ●そもそも政治資金問題のきっかけは? ●「キックバック」とは? ●捜査当局はどう動い
“望まない妊娠のすべての原因が男性にある” こんな言葉から始まる書籍「射精責任」が7月に販売され、大きな反響を呼んでいます。 刺激的なタイトルや内容に賛否が集まるなか、性犯罪加害者を対象とした性教育プログラムにこの書籍を利用しているという専門家がいます。 活用しはじめた理由や、本から読み解いたことについて聞きました。(全2回の後編/前編はこちら) (首都圏局/ディレクター 田中かな) 「射精責任」で性的同意を学び 対話のきっかけに 「射精責任」はアメリカの人気ブロガー、ガブリエル・ブレアさんが執筆し、アメリカでベストセラーに。7月に日本でも翻訳本が発売されました。 望まない妊娠の原因は男性にあること、また男性にとって望まない妊娠を避けるのは難しくないことを主張し、その理由についてさまざまなデータを用いて語っています。 書籍の内容や、書籍を使った大学での授業を取材した記事はこちら。 前編記事
静岡県の川勝平太知事と、県議会最大会派の自民党との対立が深刻化している。 「御殿場にはコシヒカリしかない」 多くの批判を呼んだ、おととし=2021年のいわゆる「コシヒカリ」発言以降も不用意な発言や対応が続く川勝。ことし7月には自民党から不信任決議案が提出され、その後も県議会で自身の発言や政治姿勢について厳しい追及を受けている。政治家の発言の重みとは。議会のあり方とは。 (静岡局・仲田萌重子) (※12月6日、一部、内容を追加して更新) なぜ不信任決議案が? 不信任決議案が提出されたのは、川勝の軽率とも言える対応が原因だった。 おととしの「コシヒカリ発言」を受けて県議会から辞職勧告決議を突きつけられた川勝は「みずからへのペナルティー」として、給与やボーナス合わせて440万円あまりを返上する意向を表明。 【リンク】おととしの「コシヒカリ発言」とは? こちらの特集記事で。 しかし、それから1年半
「私は関東地方に住む大学2年生です。高校生の時の交際相手から約2年間、性的暴力を含むデートDVを受けていました。より多くの人が違和感の正体に気がつけるように、将来やりたいことをやれるようになるように、社会が急速に変わっていってほしいです」 (結さん) 声を寄せてくれたのは、大学生の結さん(仮名・20代)。高校時代に交際していた同級生の男性から、デートDVの被害を受けていたといいます。始まりは2年生の夏。どこにでもある、“普通の恋愛”でした。映画に行って、花火を見て。ふたりは学生らしいデートを重ねていたといいます。この頃、学校の男性教師からセクハラの被害に遭っていた結さん。一方的に好意を伝えるメールやプレゼントを送りつけられ悩んでいたときに、“同い年の彼氏”の存在は、安心感につながったといいます。 「『俺が(男性教師を)やっつけてやる』と言ってくれるなど、心強くもありました。周りから怖いとい
日本の空き家問題は新たなフェーズに突入しようとしています。 これまで人口減少が続く「地方の過疎地」の問題とされてきましたが、近年は県庁所在地などの都市部や大都市圏でも空き家が急増。そして団塊世代が平均寿命を超過し、多くの相続問題が発生する2040年に向けては、更に拍車がかかるといわれています。 今回NHKでは、明治大学の野澤千絵教授に協力を依頼。「2040年空き家数予測マップ」を作成し空き家問題の未来を可視化しました。分かってきたのは、いわゆる「人気の町」「人気のエリア」であっても空き家問題からは逃れられないという深刻な現実。 あなたの町、あなたの実家のある町は大丈夫ですか!? 必見のデータマップです。 野澤千絵さん / 明治大学政治経済学部教授 国土交通省の審議会委員 現場を訪ねデータ解析も用いて空き家や土地政策を研究 マップを見るポイント ―今回の2040年空き家予測マップの特筆すべき
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く