工業技術から調理まで様々な分野で卓越した技能を持つ職人を表彰する現代の名工について、厚生労働省は50回目の2016年度から、新たに「女性推薦枠」を設ける方針を決めた。 記録が残る1987年度以降、女性の名工はわずか6%。 匠 ( たくみ ) の世界でも女性が活躍しているのを示すことで、若い女性に職人への道を促すのが狙いだ。 現代の名工は、都道府県や業界団体などから推薦された人の中から、専門家による審査会での検討を経て厚労相が選定する。若い職人たちの目標になっており、テレビ番組で活躍した中華料理人の陳建一さんや、米大リーグ・マーリンズのイチロー選手らのバット製作で知られる久保田 五十一 ( いそかず ) さんらが選ばれている。 一方、女性の名工は着物着付師の市田ひろみさんらが選ばれているが、87年度以降では3898人のうち216人(全体の6%)にとどまり、衣服関係や美容、フラワー装飾などの分