2019年に全国を席巻したタピオカミルクティーブームに続けと、いま、日本の飲食業界では「台湾メロンパン」を謳う菓子パンが続々登場している。だが、にわか「台湾メロンパン」ブームの陰には大きな誤解が潜んでいた。 香港名物を「台湾メロンパン」として売る日本 ファストフードチェーン「ファーストキッチン」は4月27日から、「ファーストキッチン」「ウェンディーズ・ファーストキッチン」の一部店舗で、新メニュー「台湾メロンパン・菠蘿包」の販売を開始した。 「菠蘿包(ボーローボウ)」は香港のベーカリーや街角食堂の茶餐庁(チャーチャンテーン)で提供される菓子パンのこと。「菠蘿」はパイナップルの意で、表面は厚めのクッキー生地で覆って焼き上げ、凹凸のある見た目がパイナップルに似ていることから名付けられた。 ところが、ファーストキッチンの告知を見たり実際に購入したりした人から「菠蘿包は台湾と無関係、香港のパンだ!」
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