二見伸明氏(誇り高き自由人、元衆議院議員) 「ご隠居。民主党の新しい顔が決まったね」 「顔じゃない、頭が決まったのだ。天下分け目の一戦で勝てば、日本国の将軍になる人を、顔で選ぶバカがいると思うか。どこかの美人コンテストとは違うのだ。言葉遣いに気をつけろ。だけど、二人とも、いい顔、していたな。しかし、問題はこれからじゃ」 「小沢大将の扱いですか」 「そうよ。勝敗の分かれ目は、新代表を先頭に、小沢を核にした総合力をつくれるかどうかだ。自民党には、手練手管に長けた、百戦錬磨の古強者がいる。それに太刀打ちできるのは、小沢だけ。大阪の陣で、豊臣が負けたのは、臆病で嫉妬深い重臣たちが、眞田幸村、後藤又兵衛など英雄、豪傑をソデにしたからだ。幕府軍が最も恐れているのは、一声上げれば、「おー」と応える三百万、五百万の仲間がいる『剛腕・小沢』だ。幕府は瓦版屋と紙芝居屋を、またぞろ、抱き込んで、「小沢追出し」の