【ニューヨーク=松尾理也】イスラエル軍がパレスチナ支援船団を急襲し死傷者が出た事件で、国連安全保障理事会は1日未明(日本時間同日午後)、事件を非難する議長声明を全会一致で採択した。死者の多くを出したトルコなどは当初、イスラエルを直接非難する内容の案を提示していたが、米国の反発で間接的な表現に改められた。 トルコなどの要請で開催された安保理の緊急会合は、声明の文言をめぐる調整がもつれ、10時間以上にわたって続けられた。 最終的に声明は、イスラエルが拿捕(だほ)した支援船と拘束した乗組員の即時解放を求める一方、「イスラエルによる国際海域での武力使用の結果、死傷者が出たことに深い遺憾の意を表明する」などと、間接的にイスラエルを非難する内容にとどまった。 当初案では国連が国際的な独立調査に乗り出すよう求めていたが、米国の反対により、「迅速かつ公平で透明性のある調査」を求めるとした。 今後の調査のあ