東京電力は8日、気象庁の気象予報や節電状況を踏まえ、9日~15日の最大電力需要見通しを4360万キロワットと、1日に公表した前回見通しから690万キロワット引き下げた。供給力も火力発電調整などで20万キロワット引き下げ、5330万キロワットとなるが、需要見通しの下げ幅の方が大きいため、電力需要に対する供給余力(予備率)は22・2%と、前回見通しの5・9%から大幅に向上した。 東電では同期間の最高気温を31~32度と想定。さらに、7月に入ってからの電力需要が前年比で10~15%減で推移していることから、「電力使用制限令の効果も一定程度あらわれている」(広報)とみて、需要見通しを引き下げた。 ただ、16日以降の最大電力予想は5500万キロワットに据え置かれ、予備率は需給逼迫(ひっぱく)警報が出される3%を下回る。 東電は、今後も毎週金曜日に各週の需給見通しの修正値を公表する。