日本の出生数が激減局面に入ったようだ。厚生労働省の推計によると、昨年の年間出生数は103万3000人にとどまる見込みだという。それは2011年をさらに下回る戦後最少だ。 少子化は要因が複雑に絡み合って起こるが、未婚化が進んだ影響が大きい。厚生労働白書によると、2010年の生涯未婚率は男性が20.1%、女性は10.6%だが、2030年には29.5%、22.6%に及ぶという。 問題なのは、数字の大きさよりも理由のほうだ。かつてのように「結婚しない」と選択しているわけではなく、結婚したくてもできない若者が増えているとみられている。