串カツ1本30円、いちばん高いカキ、エビ串でも60円。テレビ番組を見ていたら、大阪府松原市にある激安の串カツ店が紹介されていました。大阪府民がこよなく愛する串カツ。店主は30年間、値上げしていないと言います。「お客さんに申し訳ないから」。ただ、これまで3度の危機があったそうです▼最初は1989年の消費税導入。2度目は97年の消費税5%増税。奥さんが値上げを訴えても、店主は「上げへん! 揚げんのは串カツだけや」とはねのけ、経営努力で乗り切ってきました▼3度目の危機が今年。「アベノミクス」による円安で輸入もののエビが高騰したのです。さすがに店主は迷いました。ただ今回も「上げへん!」と決断しました▼番組はここで終わり、単なる人情物語になっていました。ただ、視聴した人はだれでも疑問に思うでしょう。来年、消費税が8%に上がり、さらに10%になっても、この店主は「上げへん!」と言い続けることができるの
![きょうの潮流 2013年7月6日(土)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8510216a130e7d5e9d1c2a4860958f4849328594/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fwww.jcp.or.jp%2Fakahata%2Fweb_img%2Fakahata-kakusan.jpg)