大阪市東淀川区の自治会長、大仲正文さん=当時(74)=が昨年5月に殺害された事件で、大阪府警に殺人容疑で逮捕された後、処分保留で18日に釈放された自治会の鈴木昭元副会長(69)が19日、大阪市内で会見した。「地獄から生還した。警察には一日も早く真犯人を逮捕してほしい」と無実を訴え、弁護人は刑事処分が決まり次第、国家賠償請求訴訟を検討することを明かした。 弁護人によると、元副会長は今年1月末までの半年間で数十回、府警の任意聴取を受けた。この間、捜査員が「自白さえすれば事件の中身は知らなくても何とでもなる。こちらが全部教えてやる」などと強い口調で自供を迫ったという。昨年11月にいったん殺害を認めたが、直後に撤回した。元副会長は「『お前が犯人だ』といわれ続け、負けてしまった」と振り返った。 逮捕後は取り調べの全過程が捜査当局によって録音・録画されたという。元副会長は「比較的穏やかで、私の心情を察