【イスタンブール=大内清】戦闘爆撃機をトルコに撃墜されたロシアが制裁措置の発動を決める中、トルコは事態の落とし所を探るのに苦慮している。謝罪してメンツを失うことは避けたい半面、制裁の長期化は回避したいのが本音だ。トルコのエルドアン大統領は、両国関係の正常化に向けたメッセージを発しつつ、ロシア側の反応をうかがっている。 「事件が起きて本当に悲しい。二度と起きてほしくない」。エルドアン氏は28日、支持者の集会でこう述べ、ロシアとの対立は本意ではないと強調、プーチン露大統領との会談による事態打開にも意欲を示した。 26日には仏テレビのインタビューで、「(撃墜された爆撃機が)ロシアのものと知っていれば、別の形で警告しただろう」とも語り、ロシアに対する悪意はなかったと説明している。 一方でエルドアン氏にとっては、撃墜は領空侵犯への正当な防衛行動だったとの主張は決して譲れない一線だ。謝罪はしないとの考
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