長野県中野市で男が猟銃を発砲するなどし、警察官らが死亡した事件。通報を受けて現場に最初に駆け付ける交番勤務などの地域警察官は、凶器を持った犯人に対峙(たいじ)する危険性が高い。警察は安全確保のための対策を進めているが、今回の事件のように突然、銃で襲われるケースなどでは対処が難しいのが現実だ。 長野県警によると、死亡した玉井良樹警部補と池内卓夫巡査部長は25日午後4時25分ごろ、「男が女性を刺した」との110番通報を受け、中野市江部の現場に急行。2人は青木政憲(まさのり)容疑者から猟銃で撃たれ、死亡した。この際、2人は防弾チョッキを着用していなかった。 警察庁によると、地域警察官は刃物から身を守る耐刃防護服(防刃チョッキ)は常時、着用しているが、防弾チョッキについては銃器を持っていることが明らかな場合に着用する。今回の事件では当初、「女性がナイフで刺された」との通報で、青木容疑者の銃器の所持