麻生総理の「漢字読み間違い」でブームに火がついたのか、『読めそうで読めない間違いやすい漢字』(出口宗和著)が、Amazon.co.jpのベストセラーの上位にランキングされている。出版社は総理に足を向けて寝られない心境だろう。 「総理の誤読問題が話題ですが」と、ぶら下がりの記者にマイクを向けられた総理。「これ以上本屋をもうけさせてたまるか。漫画は別だけどさ、へへ」ぐらいな、麻生さん的やんちゃで乱暴なコメントを期待したが、「単なる勘違いです」と、さみしそうに背中を向けてその場を去った総理の「孤独」が気になった。 周囲の諫言はなかったのか? 2008年秋のあの日。彼は官邸で、新聞を読んでいた。そこにはリーマン・ブラザーズ破綻の記事が。おごそかに周りのスタッフにこう語った…かもしれない(以下、梶原の想像)。 「あのリーマンが、はじょう(破綻のよくある読み間違い)か。こりゃあ、みぞうゆう(未曾有)の