漢字の専門家、笹原宏之・早稲田大教授の講演を聴く機会がありました。全体的にとても面白い話でしたが、ちょうど衆院選が終わったばかりということもあり、次の報告に特に興味をそそられました。 by MASA 政策が似通った同姓同名の人たちが選挙に立候補したとします。「笹原宏之」「笹原ひろゆき」「ささはらひろゆき」「ササハラヒロユキ」という表記を見て誰に投票したくなるか、受講生たちに何度か聞いたそうです。どの表記が支持を集めたでしょうか。 年配の人は「笹原宏之」が、大学生は「笹原ひろゆき」が多かったとのことでした。 今回に限らず、候補者名の表記はやたらと平仮名が目立ちます。漢字だけの候補者の方が少ないと思われるほどです。画数が多かったり見慣れなかったりする漢字ならともかく、小学生でも書ける字も平仮名にする候補者が少なくありません。理由として考えられるのは、少しでも書き間違いによる無効票をなくしたいと