カナダを代表する都市、オンタリオ州トロント。 市の人口は250万。合衆国ニューヨーク州マンハッタンと同じように近代的な高層ビルが建ち並び、街を歩けばバングラディシュ、パキスタン、ガイアナと、多国籍の移民と擦れ違う。 今回は、そんな一見アメリカと似た隣国からのリポートをお届けしたい。 ◆ ◆ ◆ 「私はカナダで教育を受けていないから、こんな仕事しかできないのさ」 トロントのダウンタウンで顔を合わせたパキスタン人男性は言った。ピザの配達中である。店のユニホームとキャップを身に着けていた。 こちらが何も訊いていないというのに、口から漏れるのは愚痴ばかりである。そんな彼に質問してみた。 「パキスタンで暮らすのと、トロントでの生活はどちらがベター?」 「そりゃあ、トロントさ。パキスタンなんて、仕事が全然無いからな」 「なら、良かったじゃない」 「まあな。あんた、こちらで勉強したのかい?」 「
「大麻汚染」をめぐる過剰報道が続いているが、さすがに一部のメディアは日本の刑罰が異常だということに気づいて、トーンが変わってきた。けさの朝日新聞には、リードで「時代にそぐわなくなった法律を改正する時期に来ている」という「捜査関係者」の話を紹介する一方で、「タバコ・酒より有害」という「厚労省」の話を囲みで紹介する分裂した記事が出ている。産経も社説では「安易な姿勢厳しく戒めよ」と書いているが、「正論」には竹内久美子氏の「大麻はタバコと同様に有害」という記事を載せ、多くの先進国が事実上合法化したことを紹介している:こうした続々の解禁。それは1995年にイギリスの医学雑誌『ランセット』に発表された、30年にわたる調査で、大麻を長期使用しても健康に問題はないとの見解が示されたことが一番大きいだろう。『ランセット』は、『ネイチャー』に匹敵するくらい格式の高い医学雑誌である。これが世界の常識だ。知らない
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