優秀な人ほど、今のIT職場に見切りを付け始めた。なぜIT職場から社員がどんどん去っていくのか。背景には経営者や営業担当者の「ゆがんだ成功体験」がある。
「ウチの職場、また社員が辞めたんです。ここでは成長できないって。優秀な人ほど、どんどん会社を去っていきますね。私もそろそろ、次を考えないと」。 最近、IT企業やユーザー企業のシステム子会社といったIT職場で働く人たちの転職が、以前にも増して目立ってきたと感じる。TwitterやFacebookなどを見ていると「○○社を退職しました!」といった具合に、退職の文字がタイムラインでやたら目につく。 退職者の世代も様々で、20~30代の若手や中堅から、40~50代のベテランや管理職まで幅広い。人材不足による求職者側の「売り手市場」の流れも影響しているだろう。 だが理由はそれだけではない。率直に言おう。優秀な人ほど今のIT職場に見切りを付け始めたのだ。なぜIT職場から優れた人材が去っていくのか。その背景を問題地図を基にひも解いてみよう。 IT職場はいつも目先の開発案件の納期に追われ、遅れることが許さ
ITに関わる私たちが、自分たちの経験やスキルを活かせば、災害時に効果的な情報支援活動ができるはず。 2013年10月6日、今から二年ほど前、「IT×災害」会議が、東京大学・駒場キャンパスで、開催されました。この会議は、東日本大震災にボランティアとして関わったIT関係者が一堂に集い、自分ちの取り組みを振り返り、反省と共に来たるべき次の災害に備え、何ができるかを考えようというものでした。冒頭の言葉は、そのときの意見のひとつです。 これがきっかけとなり、30回を越えるディスカッション、2回の実証訓練、他団体との打ち合わせなどを経て、「一般社団法人・情報支援レスキュー隊(IT DART:IT Disaster Assistance and Response Team)」が発足、2015年8月8日に設立総会が開催され、50人ほどの方々にご参加頂きました。 *設立総会の記事を下記に掲載頂きました。 N
サイバーセキュリティ人材に必要な14の人材像とスキルセット――NEC、日立、富士通が策定、人材育成推進へ NEC、日立製作所、富士通は、サイバーセキュリティ技術者の共通人材モデルとして、14種類の人材像とそのスキルセットを体系化。人材モデルを標準化し、企業に必要なセキュリティ人材を効果的、効率的に教育する仕組みづくりを推進する。 NEC、日立製作所、富士通は2018年10月24日、実践的なスキルとノウハウを持つサイバーセキュリティ技術者の共通人材モデル「統合セキュリティ人材モデル」を策定したと発表。同日からIT/セキュリティベンダー向けに公開を開始した。 統合セキュリティ人材モデルは、セキュリティに関する実践的なスキルとノウハウを持つ技術者の育成に向け、3社のセキュリティ対策技術やシステム構築実績を生かし、共通的な14種類の人材モデルを定義したもの。セキュリティ事故対応やサイバー攻撃監視と
はじめまして、マスクド・アナライズと申します。 AI(人工知能)やデータサイエンティストなITベンチャーで働いており、Twitterでこんな内容を発信しております。 毎週のように「AI搭載製品をリリース」「業務にAIを導入しました」というニュースが流れる昨今、一見AIとは無縁な会社でもこんなやり取りがあるようです。 この場合、外部のIT企業に開発を依頼するのが一般的な流れです。 しかし、AIを開発できる会社は、口にパンをくわえて「遅刻するぅ~」と走っている女子高生並みに希少です。 山ほどあるIT企業から、数少ない「AIを開発できる」会社を見つけなければいけません。 さて、こんな状況はどこかでみたことがありますね。 運試し、リセマラ、当たるまで引く、レアとハズレ……はい、「ガチャ」でした。 つまり、AI開発を依頼するのは、非常に高額な「ガチャ」となります。 しかもAIは一回で完成するものでは
小学校の授業でプログラミング教育が必修化になるなど、世間的に”プログラミング”が流行ってますね。転職を考えている人達の間でも「エンジニアへの転職で給与アップができる」と信じている人が少なくないみたいで、プログラミングスクールという文字を見かける機会も増えてきました。 システムエンジニアとして10年以上働いている立場的には「数週間、数ヶ月のスクールでプログラミングを理解できる訳がない」と思っていましたが、エンジニア不足の煽りを受けて、未経験からプログラミングスクールを受講・卒業した人を採用することになってしまいました。 採用から1ヶ月半が過ぎたので、プログラミングスクールを卒業した人の技術力・知識量、実際にプログラミングスクールで教わっていた内容、それらを元にしたシステムエンジニアとしての本音を話していきたいと思います。 利用したプログラミングスクールの内容 採用した人(以下、彼とする)は、
「AI開発ミステリー ~そして誰も作らなかった~」 とある大手製造業の怖いハナシ:マスクド・アナライズのAIベンチャー場外乱闘!(5/5 ページ) エピローグ:そして誰も作らなかった 話は変わって、秋の夜長には読書がおすすめです。ミステリーなどいかがでしょうか? こんな童謡が聞こえてきました。 「10人のAIおじさん」 AIおじさんが10人、「我が社もAI導入」と社長が株主総会で自慢したくて、残り9人 AIおじさんが9人、定年間近で失敗と挑戦を恐れた本社のIT部長が責任回避して、残り8人 AIおじさんが8人、はやりのワードを並べた戦略コンサルタントがプレゼンして、残り7人 AIおじさんが7人、工場のIT担当が忙しい現場にお伺いだけ立てて、残り6人 AIおじさんが6人、工場の頑固職人はAI導入に協力するつもりはなく、残り5人 AIおじさんが5人、大手SIerが慣習とお付き合いでむちゃ振り仕事
「AI開発ミステリー ~そして誰も作らなかった~」 とある大手製造業の怖いハナシ:マスクド・アナライズのAIベンチャー場外乱闘!(4/5 ページ) 第5章:“自称AIベンチャー”の甘いワナ AIエンジニアが不足する(そもそも最初からいないような……)昨今ですが、次々とAIベンチャーが誕生しています。ベンチャーキャピタルによる出資、大学の協力、企業の独立支援など、活発な動きが見られます。 AIベンチャーは、今回のように他のSIerにパシr……協力して開発する場合もあります。ここで選択肢に「答え4:AIベンチャーに依頼して解決」が登場して、万事解決でしょうか? 私は自己紹介で、"自称"AIベンチャーと申し上げました。AIベンチャーを名乗るには、師匠による特訓もなければ、ライセンスに合格する必要もありません。雨後の筍のごとく増え続け、さながら戦国時代の様相を呈すなか、各社は実績作りに必死です。
「AI開発ミステリー ~そして誰も作らなかった~」 とある大手製造業の怖いハナシ:マスクド・アナライズのAIベンチャー場外乱闘!(3/5 ページ) 第3章:請負の罪、下請けの闇 外注という仕組みは、開発を依頼する側からすればとても楽です。難しいこと(今回はAI開発)を外部でやってくれますし、長年の付き合いで社内業務を把握しているSIerなら細かい要望も聞いてくれます。今回も依頼に合ったAIを開発してくれると思っているでしょう。 では、大手SIerには社内にAIエンジニアがたくさんいるのでしょうか? しかしながら人数は限られますし、他のプロジェクトも担当しているはずです。昨今のAIブームはあれど、会社によっては研究部門など一部の担当者だけかもしれません。 そして大手SIerといっても、自社で全て開発するわけではありません。これはAIに限ったことではなく、システム開発全般に該当します。一般的に
たった5人の星野リゾート情報システム部は会社の急成長で悲鳴を上げた。予約サイトの機能追加が追い付かず「やるやる詐欺」という汚名を着せられたのだ。短期での機能追加を実現するために活用したものとは。 「5人で社内全てのシステムやネットワークを見なければならない」星野リゾートの情報システム部は、会社の急成長で悲鳴を上げた。予約サイトの機能追加が追い付かなくなり、コミュニケーションの行き違いから「やるやる詐欺」という汚名を着せられたのだ。 この汚名を返上し、短期での機能追加を実現するために活用したのがkintoneだった。結果的に、当初は12カ月かかるといわれていた開発期間を3カ月にまで短縮したという。何が功を奏したのか。 2018年6月14日にサイボウズが開催した「kintone hive tokyo」では、星野リゾート グループ情報システム 前田 文子氏が登壇。「やるやる詐欺の情シスが3カ月で
面白すぎる報告書がある。経済産業省が2018年9月7日に発表した「DXレポート」だ。言うまでもなくDXとはデジタルトランスフォーメーションの略称で今が旬のバズワードだが、役所の報告書にありがちなバラ色の未来を描いたものではない。トーンは暗い。だから非常に面白い。IT活用における日本企業、というか日本企業の経営者の問題点をここまで的確に記した役所の報告書は、今までお目にかかったことはない。 このDXレポートの副題には「ITシステム『2025年の崖』の克服とDXの本格的な展開」とある。ちなみにここで言うITシステムとは基幹系システムのことだ。ひょっとしたら「基幹系システムとデジタルは何の関係もないじゃないか」と不審がる読者がいるかもしれないが、実は大いに関係がある。そして、この報告書は日本企業の基幹系システムの絶望的な状況に焦点を当てていて、「このままでは2025年までに多くの企業で破局が訪れ
「職場の問題地図」などさまざまな書籍・講演で、働き方改革や業務改善にメスを入れている沢渡あまね氏が、「業務ハッカー」を提唱するソニックガーデンを訪問。ITを駆使し、鮮やかに業務を効率化する業務ハッカーについて語りあった。 ITを使って業務の課題を鮮やかに解決する「業務ハッカー」。まだまだなじみのない概念だが、働き方改革と生産性の向上を両立させる切り札として注目を集めている。いま、なぜ業務ハッカーが必要なのか? 「職場の問題地図」など数々の書籍や講演で実効力のある業務改善を提案し続けている沢渡あまね氏が、業務ハッカーの総本山でもあるソニックガーデンに切り込んだ。(モデレーター アスキー編集部 大谷イビサ 以下、敬称略) 【もっと写真を見る】 日本ではカイゼンマインドを持った人が評価されてこなかった 大谷:まずは「業務ハッカー」に行き着いた経緯、ソニックガーデンの方々と話してみようと思った経緯
ペアプログラミングや勉強会など、洗練された綺麗なコードを目指すための取り組みはWeb系業界から多く聞くように感じます。 一方でSI業界はマネジメント関係への取り組みが多く、コーディング技術の向上にはあまり興味が無いようにも感じます。 SI業界はコードを洗練させる必要がないのでしょうか。 最近そういったことをよく考えるのですが、その中で以下の考えが芽生えてきました。 多くのSIにおいては、開発と保守が分かれている。 それゆえコードの品質が"外部化"され、"外部不経済"に陥る。 これについてまとめてみます。 "外部不経済"とは何か 例としてよく「公害」のケースが挙げられます。 例えば、工場の汚水排出問題を考えましょう。 工場が取れる選択肢は以下の2つであるとします。 1. 何も考えず汚水を垂れ流す この場合、周辺住民が健康を害し、全部で1億円分の経済学的損失に繋がるとします。 「周辺住民の不幸
アクシアはシステム開発を事業としている会社であり、社員の多くはプログラマーです。プログラマーは技術職であり、一般論としては常に最新技術を学んでいかなければならないと言われています。 しかしアクシアにはかつて、プライベートでは一切勉強したくないという社員がいました(仮にAさんと呼ぶこととします)。プライベートで勉強することは貴重な人生の時間の無駄遣いであり、絶対に勉強はしたくはないとそのAさんは言っていました。 私自身はそういう人生を否定するつもりは全くありませんし、それも一つの立派な選択だと思います。要は自分にとって充実した人生を送ることができれば良いわけですから。 しかしながらエンジニアを雇用するシステム開発会社の経営者としては、色々と考えさせられることもありました。今日はそのあたりの想いについて書いてみたいと思います。 エンジニアとして「勉強をしない」という選択 アクシアでは基本的に社
作家の山本一郎先生(45歳)が、ジャーナリストの津田大介さん(44歳)に関する情報をインターネット上で暴露し、大きな話題となっている。 ・悪いけど無視しますよこんなの 事の顛末はこうだ。フリーライターの林智裕さん(39歳)と津田大介さんが、ソーシャルネットワーキングサービス「Twitter」にて議論(?)を交わすなか、津田大介さんが林智裕さんに「第三者が見られないメッセージのやり取り」を要求。林智裕さんは「ナイショ話しなくちゃいけないことなんて、私には何にもないですよ」「悪いけど無視しますよこんなの」と、それを突っぱねた。 ・拡散して物議をかもした そのやり取りは多くの人たちの目に留まり、拡散して物議をかもすなか、ふたりのやり取りを見ていた山本一郎先生がTwitterで言及。以下のようにコメントした。 ・山本一郎先生のTwitterコメント 「津田大介がヤフーにまで乗り込んで行って「山本一
受託開発中心のIT企業、ボックスソフトウエア(以下、ボックス社)はビジネスモデルの転換を図るために、アジャイル開発とDevOpsを活用したプロジェクトを始めた。メンバー全員がアジャイル開発の初心者だが、コンサルタントの須田の助言を得て開発を始めた。相次ぐトラブルのなか、CI(継続的インテグレーション)さらにCD(継続的デリバリー)といった作業自動化の仕組みを整えていった。 <主要人物> 村上 龍彦:ボックスソフトウエア プロジェクトマネジャー。丁寧なプロジェクト運営に定評がある 須田 洋次郎:アジャイル開発やDevOpsの導入支援に携わるコンサルタント。様々な企業を再生させた実績を持つ 板尾 幸紀:ボックスソフトウエア 品質管理部長。品質管理一筋20年 佐藤 正子:ボックスソフトウエア 品質管理部担当。品質に対する嗅覚は鋭く、指摘も的確だがルールに厳しい プロジェクトマネジャーの村上龍彦が
Deleted articles cannot be recovered. Draft of this article would be also deleted. Are you sure you want to delete this article? ソフトウェア開発の様々な局面で役に立つ、心理学的現象や行動経済学についての知識です。 経験則で把握済の事柄もあるかもしれませんが、 言語化して名前を与えることで何かのときにスッと出せたり、周囲の方々と議論しやすくなったりすると思います。 以下の3つの分類で記載いたします。 打ち合わせやチームワークに役立つ知識 設計やプログラミングに役立つ知識 メンタルヘルスケアに役立つ知識 打ち合わせやチームワークに役立つ知識 自己効力感 自己効力感とは、自分には何かを達成する能力がある、と信じる感覚です。 自己効力感が形成されていると、仕事の意欲が増
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