ポレポレ東中野で、森口豁『激突死』と、琉球放送制作の『それぞれの15年』を観る。 中野ZEROホールで、渡辺文樹『ノモンハン』(☆☆☆)と『天皇伝説』(☆☆☆★)を観る。 『ノモンハン』は、会話劇を中心としているが、膨大な台詞量に圧倒されつつ、あっという間についていけなくなった。一度観ただけですべてを理解することはできなかったものの、幸いパンフレットには脚本が掲載されているので、それを読んだ上で再見の機会を待ちたいと思う。それでも日本家屋の黒光りした床、光と闇が混在した空間に魅了された。それに多用される渡辺文樹のアップで顔に落ちる影が素晴らしい。こんな異形の顔を現在日本映画で観ることはまず、あるまい。かつては殿山泰司や佐藤慶みたいな凄い顔が独立プロ系の映画を観ると直ぐに目についたが、今や渡辺文樹の表情が貴重になっているのではないか。 そこまでは、まあ、昨年の『御巣鷹山』を観ている時と同じく