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印刷 関連トピックスオリンピック三浦豪太さん=11月、ヒマラヤ・メラピーク、ミウラ・ドルフィンズ提供 エベレスト級の山への登山経験がある人の血液には登ったことがない人に比べ、低酸素による体へのダメージを抑える酵素が約6倍も多い――そんな測定結果をプロスキーヤー、三浦雄一郎さん(79)の次男で元五輪モーグル選手の三浦豪太さん(42)ら順天堂大などのグループが確かめ、米医学誌に論文を発表した。 酸素が薄い8千メートル級の山に登ると、老化につながると考えられる活性酸素が発生しやすくなり、体に負担がかかることがわかっている。しかし、酸素が薄い状態が続くと「高地馴化(慣れ)」と呼ばれる現象が起きる。70歳を過ぎてエベレストに2回登頂した雄一郎さんも登頂時には高度をゆっくり上げて体を慣らしていく。 豪太さんらは、雄一郎さんら経験者と未経験者計17人の血液成分を比較。経験者は、ダメージを防ぐ働きの
ハンガリー・ブダペスト(Budapest)の歯医者(2010年12月30日撮影、資料写真)。(c)AFP/ATTILA KISBENEDEK 【11月15日 AFP】定期的な歯石除去は歯を美しくするだけでなく、心臓発作や脳卒中のリスクも下げる可能性があるとする研究結果が、13日に米フロリダ(Florida)州オーランド(Orlando)で開かれたアメリカ心臓協会(American Heart Association、AHA)の学会で発表された。 台湾の台北栄民総医院(Taipei Veterans General Hospital)の研究チームは、10万人以上を平均で7年間にわたって追跡した。 その結果、歯科医または歯科衛生士に歯石を除去してもらったことがある人は、一度も除去してもらったことがない人に比べ、心臓発作リスクが24%、脳卒中リスクが13%、それぞれ低かった。少なくとも1年に1回
以前はちょっとでも悩み事があったり落ち込んでいたりすると、どうしたのかと言葉をかけてくれた上司や妻、母親が、そうした気遣いの言葉がけをしてくれることが少なくなった時、それはあなたに関心がなくなったり嫌いになったりしたわけではなく、高血圧のためかもしれません。一方であなたが上司や妻の怒りに気づかず大きな失敗を犯したりしたら、しっかり自分の血圧を調べるべきかもしれません。 米国・サウスカロライナ州クレムソン大学のJames A. McCubbin教授らがPsychosomatic Medicine 2011年10月31日オンライン版に発表した研究で、高血圧の人は怒り、恐怖、悲しみ、満足や幸福などの感情表現を、顔の表情や言葉、文章から読み取って認知する能力が減退してしまうことが明らかになりました。 教授らは106人(男性51人、女性55人、平均年齢52.8歳)のアフリカ系アメリカ人を対象に、心身
抗生物質効かない肺炎が流行 11月16日 6時11分 マイコプラズマという細菌による肺炎が、ことし、子どもを中心に流行していますが、これまで効くとされていた薬が効かない「耐性菌」が多いことが分かり、専門家は、症状が長引いて重症化するおそれがあるとして、注意を呼びかけています。 マイコプラズマ肺炎は、マイコプラズマという細菌が原因で起こる肺炎で、発熱や全身がだるくなるなどの症状が出るとともに、せきが長く続くのが特徴です。国立感染症研究所によりますと、ことしは、全国の450余りの医療機関から報告される患者数が、今月6日までの累計で、1万1919人と、この時期としては過去10年間で最も多くなっています。年齢別では、▽0歳から4歳が37%、▽5歳から9歳が30%、▽10歳から14歳が15%で、0歳から14歳までの子どもが全体の80%以上を占めています。マイコプラズマは、これまで、「マクロライド系」
(株)ユーグレナ(本店:東京都文京区、社長:出雲充)は、バータイプのミドリムシ入り食品『ユーグレナ・バー』を12月1日(木)に発売する。全国の小売店、美容施設などで販売する。 同製品は、優れた栄養価を誇るミドリムシを含有したバータイプの食品。ユーグレナ粉末1日の推奨摂取量500mgを大豆タンパクなどが含まれる豆腐を混ぜ込み、形状を携帯しやすいバータイプにすることで、手軽に栄養補給と小腹を満たせるようにした。 「この製品は、ユーグレナをいつでも手軽に美味しく食べて欲しいという思いを形にしました。理論上では“ユーグレナだけでヒトが生きていくのに必要な栄養素をまかなえる”と言われるほど栄養バランスに優れています。忙しい朝の朝食として、お子さまのおやつとして、ビジネスシーンの携帯食としてなど、日常的にご利用いただけると思います」と同社は説明する。 原材料は、小麦粉、植物油脂、還元水飴、砂糖、調整豆
ドイツ・カルデン(Calden)の公園を散歩する高齢カップル(2011年11月1日撮影、資料写真)。(c)AFP/UWE ZUCCHI 【11月3日 AFP】90歳以上の高齢者の老化した細胞を、胚(はい)性幹細胞(ES細胞)と区別のつかない「若返った幹細胞」に転換することに成功したとする研究結果が、1日の米医学誌「ジーンズ・アンド・ディベロップメント(Genes & Development)」に発表された。高齢者向けの再生医療に新たな道が開かれると研究者らは期待している。 研究の主著者、仏モンペリエ大学(University of Montpellier)機能ゲノム学研究所のジャンマルク・ルメートル(Jean-Marc Lemaitre)研究員は、AFPの電話取材に「細胞再生の新たな実例だ。細胞の老化は、決して再プログラミングの障壁ではない」と語った。 体内のあらゆる細胞に分化する可能性を
京都大病院(京都市)は20日、がんの病巣を追尾しながら、ピンポイントで放射線を照射できる新たな手法を世界で初めて開発し、肺がん治療を始めたと発表した。がん病巣は呼吸に伴って動くため、これまでは正確に照射できなかった。 同病院は平成12年から約10年かけて三菱重工業などと協力して放射線治療装置を開発。患者の呼吸と病巣の動きの関連を研究し、さまざまな症例から病巣の動き方の解析に成功、装置のプログラムに組み込んだ。その結果、装置の照射ヘッドの向きを病巣に合わせて自動で変化させ、動く病巣をリアルタイムで狙うことが可能になったという。開発した同病院放射線治療科の平岡真寛教授は「正常な部位に放射線を照射しなくて済むので、患者の負担も減る。さまざまな病気に対応できるようにしたい」と話している。
歯のかみ合わせが悪いと、アルツハイマー病の原因とされる物質が脳内で大量に増えることを、森田学・岡山大教授(予防歯科)らのグループがラットを使った実験で確認し、15日に発表した。この物質は、かみ合わせを良くすると減るとみられ、森田教授は「人間も歯の治療によってアルツハイマー病が改善する可能性がある」としている。 アルツハイマー病は、たんぱく質の塊「アミロイドβ」が脳内に異常に蓄積することで発症するとされる。 森田教授らは、歯が少なかったり、かみ合わせが悪かったりするとアルツハイマー病にかかりやすくなるという疫学調査結果があることに着目。奥歯を削ってかみ合わせをおかしくしたラットと正常なラットをそれぞれ6匹ずつ8週間飼育し、その後に脳の海馬という部分を取り出してアミロイドβの蓄積量を調べた。その結果、かみ合わせ異常のラットは正常なラットに比べてアミロイドβの量が2~2・5倍多く、最大で7倍に達
★朝日新聞の医療サイト「アピタル」トップページへ ★このブログの全バックナンバーへ ★ほかのアピタルブログ一覧へ 世界中の最新医学論文から、坪野吉孝氏(山形さくら町病院精神科・早稲田大学大学院客員教授)が、興味深いものをわかりやすくかみ砕いてお届けします。 散歩にはよい季節だが、高齢者の歩行速度が寿命と関係するという論文が、米国医師会雑誌に1月掲載された。 米国主体の9件の追跡調査に参加した、65歳以上の高齢者34,485人(平均73.5歳)のデータを分析した。ふだんのペースで、おおむね4~6mの距離を歩いてもらい、その速度を測定。その後平均12.2年の追跡を行ない、17,528人の死亡を確認した。対象者の平均速度は、毎秒0.92mだった。 対象者を歩行速度によってグループ分けし、それぞれのグループの死亡リスクを調べた結果、歩行速度が毎秒0.1m速くなるごとに、死亡リスクは0.88倍ず
前立腺がんの画期的な治療法が生まれた。診療所で施せる簡便さが売り物で、埼玉県央病院(埼玉県桶川市)顧問の小柴健・北里大学名誉教授が開発した。2011年4月21日、名古屋市で開かれた日本泌尿器科学会で発表された。 「外科手術や放射線治療よりも、患者さんの負担が少なく、副作用も小さい。それでいて、治療効果は格段に高い」と小柴さんは強調している。 86%の患者からがん細胞消える 中心となるのは、がん細胞を高熱で焼く温熱療法。小柴さんはこの日の教育セミナーで、早期がん用、進行がん用の2つの治療法を発表した。 小柴さんが10年前から始めている早期がん用の「AMR療法」は薬物療法(A)、マイクロ波による温熱療法(M)、前立腺切除術(R)を組み合わせる。この3つ併用の典型的治療を受けて3年以上経過した患者さん126 人の血清PSA(前立腺特異抗原)は4から46、平均で9.6 だった。PSAは前立腺でつく
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