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ブックマーク / gendai.media (68)

  • 日本人は知らない、米軍がみた日本兵の「長所と弱点」(一ノ瀬 俊也)

    敵という〈鏡〉に映しだされた赤裸々な真実。 日軍というと、空疎な精神論ばかりを振り回したり、兵士たちを「玉砕」させた組織というイメージがあります。しかし日軍=玉砕というイメージにとらわれると、なぜ戦争があれだけ長引いたのかという問いへの答えはむしろ見えづらくなってしまうおそれがあります。 ※記事は一ノ瀬俊也『日軍と日兵 米軍報告書は語る』から抜粋・編集したものです。 日兵の長所と弱点 米軍はその後、各戦場で遭遇した日兵たちの士気や行動をどう観察し、長所と短所を見いだしていったのだろうか。 IB(Intelligence Bulletin『情報公報』)1943年11月号「日兵の士気と特徴」は、日軍は口頭、文書上の指示において「軍紀」「士気の改善」「軍の改革」「戦闘力の改善」「天皇のための死」「兄弟のごときチームワーク」を個人、集団、多様な部隊、軍に対し非常に強調しているもの

    日本人は知らない、米軍がみた日本兵の「長所と弱点」(一ノ瀬 俊也)
  • なぜ俺たちだけなのか…!前代未聞の大量218人処分、「潜水手当の不正自給」で処分された海上自衛隊の「エリート潜水士」が明かした「不平等すぎる調査の中身」(週刊現代) @gendai_biz

    なぜ俺たちだけなのか…!前代未聞の大量218人処分、「潜水手当の不正自給」で処分された海上自衛隊の「エリート潜水士」が明かした「不平等すぎる調査の中身」 218人が大量処分された前代未聞の連続不祥事。防衛大臣は膿を出し切ったつもりかもしれないが、現場では処分への不満が渦巻いている。海自にはびこってきた「悪しき慣習」の実態を明かす。 「処分にはまったく納得できません」 「潜水手当の不正受給として処分されましたが、まったく納得できません。杜撰な調査をもとに、大半の訓練がなかったことにされて、不正受給だと一方的に決めつけられた」 広島県内の自宅で誌の取材に応じた海上自衛官のA氏は、強い口調でそう語った。 自衛官になって10年以上。ポロシャツの上からでもわかる筋肉質な身体からは、これまで過酷な訓練を乗り越えてきたことが窺える。 海上自衛隊の内情について明かすことには葛藤もあったと語るA氏。だがそ

    なぜ俺たちだけなのか…!前代未聞の大量218人処分、「潜水手当の不正自給」で処分された海上自衛隊の「エリート潜水士」が明かした「不平等すぎる調査の中身」(週刊現代) @gendai_biz
  • 水銀中毒から原爆開発まで…“水俣病”の原因企業「チッソ」が北朝鮮で行っていたこと(伊藤 孝司) @gendai_biz

    ユージン・スミスの「水俣」 映画『MINAMATA』が、全国の劇場で公開されている。制作・主演のジョニー・デップが演じるのは、写真家のユージン・スミスだ。 米国の写真雑誌『ライフ』で発表されてきたユージン・スミスの数多くの名作の中で、遺作となった「水俣」は最高傑作だろう。フォトジャーナリストとしての、私の生き方を決めることになったのもこの「水俣」の写真である。 ユージン・スミスとアイリーン・スミスが水俣で撮影した写真は、写真集『水俣』に収められている。豊かな海での漁、水俣病患者たちの日常の姿と原因企業「チッソ」との闘い……。これらを、深いモノクロームの世界として実に美しく描いているのだ。 とりわけ私が衝撃を受けたのは「入浴する智子と母」と題された写真だ。古くて薄暗い浴室で、母親が胎児性患者の娘を抱いて湯船に入れている。窓から差し込む柔らかい光がその2人を包み、母親は愛おしさに満ちた眼差しを

    水銀中毒から原爆開発まで…“水俣病”の原因企業「チッソ」が北朝鮮で行っていたこと(伊藤 孝司) @gendai_biz
  • 「源泉徴収はナチスの発明」というウソ(田野 大輔) @gendai_biz

    ナチスの政策のなかにも「良いもの」はあった。ネット上を中心にしばしばそんな主張を見かける。 しかし実はそうした主張の多くは少なからぬ事実誤認を含んでいたり、政策の全体を見ずに一部だけを切り取っていたりする――そうした巷間の「ナチス擁護論」の杜撰さと危うさを指摘した『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』(小野寺拓也・田野大輔)がベストセラーとなっている。 「ナチスは良いこともした」という主張の根拠の一つとしてしばしば持ち出されるのが、「源泉徴収はナチスが発明した」という説だ。同書の著者の一人である甲南大学教授の田野大輔氏が、この説の虚実、そして、なぜこの説が広まったのかを検証する(文中敬称略)。 当に「ナチスの発明」か? 日の税制のことが話題になるとき、しばしば紹介される俗説がある。「源泉徴収はナチスの発明」――給料から税金を天引きする制度を作ったのはナチスだという説である。SNS

    「源泉徴収はナチスの発明」というウソ(田野 大輔) @gendai_biz
  • 「東京都民だけ」が知らされていない事実…「たかじん」のヤバすぎる影響力と「維新躍進」の本当の理由(週刊現代) @gendai_biz

    前編記事はこちら:【プーチンなみの「支持率7割超え」…!? なぜ維新は「大阪人だけ」をこんなにも熱狂させているのか】 東京では見られない番組 「自分たちと同じ目線の人に、政治家になってほしい」。大阪では昔から、そんな政治意識が強かった。それが、大阪府知事選で「得票率70%超え」という、維新の圧勝の土台にある。 もちろん、同じような意識は多かれ少なかれ、他地域の有権者も持っているだろう。だが、大阪にはそれを加速させるキーマンがいた。 「浪速の視聴率男」の異名をとり、全盛期にはテレビで20近くのレギュラー番組をもった、故・やしきたかじんである。 関東の読者はご存じないかもしれないが、たかじんの仕事で最も大きな社会的影響力をもった番組が『たかじんのそこまで言って委員会』(読売テレビ、現『そこまで言って委員会NP』)だ。 東京ぎらいだった彼の意向で、いまも山梨を除く関東圏では放送されていないが、

    「東京都民だけ」が知らされていない事実…「たかじん」のヤバすぎる影響力と「維新躍進」の本当の理由(週刊現代) @gendai_biz
  • 「差別はそばにいる弱者に向けられる」ウーピー・ゴールドバーグが25年かかっても伝えたかったこと(此花 わか)

    ボコボコに殴られて原形を留めていない、目がくり抜かれた顔。はめていた指輪でしか、遺体の身元確認ができなかった――。 これは1955年、14歳の黒人少年エメット・ティルが、壮絶なリンチの末に亡くなったときの様子である。無残に変わり果てたエメットの姿を世界に見てほしいと、エメットの母は葬儀で棺をあえて開いたままにした。葬儀には数万人が参列し、大手メディアは遺体の写真を大々的に報じた。この事件映画化した『ティル』が、12月15日に公開される。 映画『ティル』あらすじ 1955年、シカゴ。夫が戦死し、職場で唯一の黒人女性として働くメイミー(ダニエル・デッドワイラー)は、14歳の息子エメット(ジェイリン・ホール )と平穏な日々を送っていた。しかし、エメットがひとり休暇で訪れたミシシッピ州で悲劇が起こる。雑貨店で白人女性に向けて口笛を吹いたことがきっかけで、白人の集団になぶり殺されてしまったのだ。息

    「差別はそばにいる弱者に向けられる」ウーピー・ゴールドバーグが25年かかっても伝えたかったこと(此花 わか)
  • 新書の役割――「ナチスは良いこともした」と主張したがる人たち(田野 大輔)

    DIG 現代新書クラシックス(7)群像×現代新書のコラボ企画「DIG 現代新書クラシックス」の第7弾(『群像』7月号掲載)は、甲南大学教授の田野大輔氏による、石田勇治『ヒトラーとナチ・ドイツ』(2015年刊)の紹介です。 「ナチスは良いこともした」と主張したがる人たちの心理とは? 不正確で一面的な情報に惑わされないために、入門書が果たす役割を示します。 ナチスは良いこともした? ナチスが「絶対悪」であり、未曾有の災禍の元凶であることは、今日では常識となっている。だがインターネット上ではむしろ、「ナチスは良いこともした」と声高に主張したがる人が増えている。 アメリカトランプ現象やヨーロッパの排外主義運動といった近年の国際情勢を反映してか、わが国でもナチズムへの社会的関心は高まっているが、一般に出回っている情報には著しく不正確なもの、とうに否定された俗説も少なくない。 実は先日、筆者にそのこ

    新書の役割――「ナチスは良いこともした」と主張したがる人たち(田野 大輔)
  • 「すべての訪問者は、日本軍兵士がいかに勇気があり命をささげたかを語るべきだ」…第二次大戦のニミッツ提督の言葉が残る日米の激戦地・ペリリューに「いま米軍が今戻ってきている理由」(牧野 愛博) @gendai_biz

    「すべての訪問者は、日軍兵士がいかに勇気があり命をささげたかを語るべきだ」…第二次大戦のニミッツ提督の言葉が残る日米の激戦地・ペリリューに「いま米軍が今戻ってきている理由」 G7広島サミット直後の5月22日、米国は、パプアニューギニアと防衛協力協定に署名した。 パプアニューギニアのニューブリテン島には、第二次世界大戦中、米軍の西進を長くい止めた旧日軍のラバウル航空基地があった。中国も最近、太平洋島しょ諸国の戦略的価値に注目し、パプアニューギニアのお隣のソロモン諸島と安全保障協定を結ぶなど、情勢が活発に動いている。 この同じ太平洋島しょ地域、パプアニューギニアの近くに、太平洋戦争の最終盤において日米両軍の激戦地となった島、ペリリューがある。現在、ここに米軍が戻ってきている。 現地ルポを前編『「日軍『全滅必至の戦い』が米軍の『日土進攻作戦』の決行をい止めた」…米中のかけひきが激し

    「すべての訪問者は、日本軍兵士がいかに勇気があり命をささげたかを語るべきだ」…第二次大戦のニミッツ提督の言葉が残る日米の激戦地・ペリリューに「いま米軍が今戻ってきている理由」(牧野 愛博) @gendai_biz
    custardtarte
    custardtarte 2023/05/27
    この碑文て名越ニ荒之助がでっち上げたまるっきりの捏造のやつだよね。これはデマに引っかかったんじゃなく、わかっていてその上で間違った情報を広めようとしているやつでしょう。悪質極まりない
  • 「もう出世はないぞ」と総務官僚を脅した安倍官邸…窮地の高市早苗は「総理の意向」を知っていた?(現代ビジネス編集部) @gendai_biz

    テレビ朝日に公平な番組なんてある?」 一昨年の総裁選では、岸田文雄首相に次ぐ2位の票を獲得し、「初の女性総理」とも呼び声高かった高市早苗経済安全保障相が、窮地に陥っている。 国会を混乱させている総務省の「行政文書」問題における答弁だけではない。4月に予定されている奈良県知事選で「保守分裂」となった自民党が敗色濃厚なのだ。 2015年、礒崎陽輔首相補佐官が安倍晋三首相(いずれも当時)の意を受けてか、総務省に放送法4条、政治的に中立の解釈変更を求めようと、何度も官僚を呼びつけて協議をしていた。そこに高市氏も加わって、レクを受けて「後押し」をしかねない発言を繰り返したとされる行政文書を、高市氏は「捏造」と一方的に文書を否定した。 《2015年2月13日(金)15:45~16:00 場所 大臣室 先方 高市大臣(〇)》と明確に記された文書において、高市氏は 《そもそもテレビ朝日に公平な番組なんて

    「もう出世はないぞ」と総務官僚を脅した安倍官邸…窮地の高市早苗は「総理の意向」を知っていた?(現代ビジネス編集部) @gendai_biz
  • 「韓国人や在日はNHK受信料を全員免除」というデマに思うこと(金村 詩恩) @gendai_biz

    平成最後の、夫婦の小競り合い 元号が「令和」に代わる前のある昼のこと。 その時間帯に家族全員が揃うことはめったにないのだが、ゴールデンウィーク前であったので皆がリビングに集まって、いつぞやどこかで買ったキムチを冷蔵庫から出し、母が近所のスーパーで買ってきた安い寿司とカップラーメンべていた。 翌日から仕事で関西に行くことになっていたわたしは昼の席で、何時のバスに乗り、どんな企画でどんなひとに会い、どこへ泊り、いつ帰ってくるかを話して、両親を安心させていた。 わたしの細かい報告を聴いた父は「分かった。泊まる場所はあとでLINEしてね」と言ったが「母はそこまで言わなくても大丈夫よ。この子は昔から落ち着きはないけど、ちゃんと連絡するから」と父をなだめていた。 すると「お前はなにも分かっていない。なにが起きるか分からないだろ」と母に言い、そのまま夫婦の小競り合いがはじまってしまった。どうするこ

    「韓国人や在日はNHK受信料を全員免除」というデマに思うこと(金村 詩恩) @gendai_biz
  • 【独自】安倍晋三が統一教会「文鮮明一族」を党本部に招き入れた蜜月写真を入手(現代ビジネス編集部) @gendai_biz

    父親は統一教会トップ、義祖父は文鮮明 統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との関係で、自民党は窮地に立たされている。山際大志郎経済再生担当相は、旧統一教会との深すぎる関係への疑惑と、それに対するブレブレの説明が原因で、10月24日、ついに辞任した。 「表向きは辞任だが、実質的には解任だよ。山際は数年前のことを『資料がない、わからない。覚えていない』と繰り返したが、そんな記憶力では大臣は務まらない」(自民党閣僚経験者) だが、自民党と統一教会の「ズブズブ」の関係は、そんなレベルでは済まされない。「現代ビジネス」は、今回の問題の発端となった故・安倍晋三首相と統一教会の密接な関係を示す、決定的な証拠を入手した。 2014年3月3日、非公開のFacebook上で【がんばれ安倍さん! at 自民党会館 第二次安倍政権発足1年前】という文言とともに、下の写真を投稿したのは、大塚洪孝なる人物。この大塚氏

    【独自】安倍晋三が統一教会「文鮮明一族」を党本部に招き入れた蜜月写真を入手(現代ビジネス編集部) @gendai_biz
  • 『からくりサーカス』にも多大な影響が…漫画家・藤田和日郎が語る「山田風太郎先生を師と仰いで」(風太郎百年“転生”祭) @gendai_biz

    2022年、作家・山田風太郎さんが生誕100周年を迎えられた。天衣無縫にして外連、奇想、大胆とも評される山田風太郎作品は、何よりまず、その濃密かつ自在な物語世界で、今もなお、読むものの心を惹きつけてやまない。 この記念すべき100周年に合わせ山田風太郎作品にゆかりのある方々に、熱く山田風太郎の魅力を語っていただけないか。そしてこの無二の作家を人々の言葉によって、2022年の世に「転生」できないか。それが新連載「風太郎百年“転生”祭」の試みである――。 ■ ■ ■ 1988年に『連絡船奇譚』が『週刊少年サンデー』の増刊号に掲載されてデビュー。以来、『うしおととら』『からくりサーカス』などの“熱い”展開のバトルマンガで人気を誇る藤田和日郎さんも、大の風太郎ファンを公言する一人だ。学生時代に出会って以来、心の師と仰いでいるという山田風太郎の魅力について、熱く語っていただいた。 (取材・文/朝宮運

    『からくりサーカス』にも多大な影響が…漫画家・藤田和日郎が語る「山田風太郎先生を師と仰いで」(風太郎百年“転生”祭) @gendai_biz
  • 映画『Fukushima 50』はなぜこんな「事実の加工」をしたのか?(中川 右介) @gendai_biz

    福島第一原子力発電所の事故を描いた映画『Fukushima 50』(若松節朗監督)が3月6日公開される。 これは、一種の「戦争映画」だ。福島第一原発を戦場として描き、吉田所長以下の職員たちを兵士として英雄的に描く。 娯楽映画として、よくできている。 原発のプラント内の再現度が高い。といって、私自身が実際の原発を見ているわけではないので、どこまで再現されているかは確証できないが、リアルに感じた。 凄まじい事故だということ、原発内部の構造がよく分かる。そして、現場の職員たちの危機感もよく伝わってきた。よくぞ、日は無事だったと思う。 しかし、大きな問題のある映画だ。 混乱の元凶は「総理」だったのか? 娯楽映画なので、作劇上、主人公であるヒーローに対し、悪役が必要なのは分かる。 この映画が扱う戦争では、倒すべき相手は「どこかの国」でもテロ組織でもなく、暴走している原発だ。 そして原発そのものは敵

    映画『Fukushima 50』はなぜこんな「事実の加工」をしたのか?(中川 右介) @gendai_biz
  • もはや「環境テロ」…外来種を池に放つ、違法な「密放流者」との知られざる戦い(久保田 潤一) @moneygendai

    これまでに僕たちが行った桜沢池の調査で、11種の生物が確認されているが、その顔ぶれに危機を感じる。在来種はドジョウ、ニホンスッポン、ニホンマムシ、アズマヒキガエル、スジエビ。特にアズマヒキガエルの大繁殖地になっていて、春は水際がオタマジャクシで真っ黒に染まるほどだ。ニホンスッポンとニホンマムシは絶滅危惧種だし、これらを見るとむしろ良い池だなという印象を受ける。 問題は外来種だ。オオクチバス、ブルーギル、コイ、アカミミガメ、ウシガエル(写真2)、アメリカザリガニの6種類で、いずれも「侵略的外来種」と位置づけられるものだ。日中、どこの池に行ってもどれかは出現することから、僕は「外来種御六家」と呼んでいるが、その全種がこの池には勢揃いしている。

    もはや「環境テロ」…外来種を池に放つ、違法な「密放流者」との知られざる戦い(久保田 潤一) @moneygendai
    custardtarte
    custardtarte 2022/03/03
    ブラックバスの違法放流はわかりやすい事例なんだけれども、そもそも釣り人全般のモラルがあんま高くないのが問題なのよね。希少種を釣りたがったり、放置される釣り用具だったり、立ち入り禁止区域に入ったり
  • このままでは日本料理が消滅する…?銀座の「世界的料理人」が危機感を覚えるワケ(奥田 透) @moneygendai

    東京・銀座の割烹「小十」をはじめ、パリ、ニューヨークにも出店するなど、日料理の旗手として世界的に活躍している奥田透さん。著書『日料理は、なぜ世界から絶賛されるのか』は、プロフェッショナルならではの美学と仕事論がたっぷり詰まった一冊だ。そんな奥田さんは今、日料理の将来に危機感を覚えているという。このままでは、遠くない時期に日料理がなくなってしまうかもしれない……。その深刻な現実について語ってもらった。 人気が低迷している日料理 私が今、一番危機感を覚えているのは、そう遠くない時期に日料理がなくなってしまうのではないかということです。もちろん、ゼロになることはないと思いますが、かなり少なくなるのではないかと、そして、クオリティも下がっていくのではないかと思います。 お寿司は海外でも人気があるので、もしかしたら発展する可能性があるかもしれませんが、天ぷら、蕎麦、うどん、和菓子などは後

    このままでは日本料理が消滅する…?銀座の「世界的料理人」が危機感を覚えるワケ(奥田 透) @moneygendai
  • スタジオジブリが、あえてデジタル作品を「フィルム」に焼く「納得の理由」(倉田 雅弘) @moneygendai

    フル3DCG作品でもモノクロフィルムに 8月27日、宮崎吾朗監督作品『アーヤと魔女』が公開を迎え、同日の金曜ロードショーでは『風立ちぬ』が放送される。 前者の『アーヤと魔女』は、スタジオジブリ新作長編の久方ぶりの劇場公開、それも初となるフル3DCG作品ということで、ファンの間で話題を呼んでいる。デジタルでの制作環境そのものの構築から始まった同作は、これまで手描きにこだわってきたスタジオジブリにとって大きな転換点となる作品だ。 昨年末にNHKテレビ放送されたが、元より映像面でも音響面でも劇場での鑑賞を基準として制作されていたそうなので、ようやく『アーヤと魔女』の真価が発揮される機会となるだろう。 さて、そんな『アーヤと魔女』だが、そのデジタルな制作手法とは対照的に、作品の長期保管にあたり極めてアナログな媒体が採用されたことをご存じだろうか。その媒体とはフィルム、それもモノクロフィルムだ。

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  • アメリカの未来を左右する「二大政党の激闘」その深部(前田 耕) @gendai_biz

    変わらない「分断」 アメリカではドラマに満ちた2020年大統領選挙の末、5人の死者と数百人の逮捕者まで出す騒ぎを経てようやくトランプ政権からバイデン政権への移行が実現したが、新政権発足後も二大政党間とその支持者の間の先鋭化した対立の構図は変わっていないし、変わる見通しもない。 「社会の分断」と言われるようになって久しいが、分断と対立からの「癒し」を掲げて当選したバイデン政権の下でも過熱した党派対立は続いている。 その両党が次に直接対決するのは来年の中間選挙であるが、しかし実は、現在進行中の、選挙法改正を巡る両党の争いが、中間選挙とそれ以降の両党の命運に非常に大きな影響を及ぼそうとしている。 下院選挙区割りをめぐる戦い 連邦議会下院の総議席数は435であるが、10年ごとに行われる国勢調査の結果に基づいて各州への議席数割り当てが計算し直される。 この再計算と再配分は10年ごとに自動的に行われる

    アメリカの未来を左右する「二大政党の激闘」その深部(前田 耕) @gendai_biz
  • 【詳細】ハーバード大教授の「慰安婦」論文が、世界中で「大批判」を浴びている理由(山口 智美) @gendai_biz

    複数の論文が批判を浴びている ハーバード大学ロースクールのJ・マーク・ラムザイヤー教授が書いた、日軍「慰安婦」問題や部落、沖縄、在日コリアンなどに関する複数の論文が国際的に批判を巻き起こしている。 きっかけとなったのは、2020年12月、”Contracting for sex in the Pacific War”(太平洋戦争における性契約)と題した論文が、International Review of Law and Economics(インターナショナル・レビュー・オブ・ロー・アンド・エコノミクス、以下IRLE)という学術誌のオンラインサイトに掲載されたことだった。 その論文は、日軍「慰安婦」は、売春宿の業者と自発的に交渉を行い契約を結んだとし、「ゲーム理論」に基づきその「契約」を論じるというものだった。ラムザイヤー氏は「慰安所」の制度の責任はあくまで朝鮮人業者にあり、日軍や政

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  • 人間爆弾・桜花を発案した男の「あまりに過酷なその後の人生」(神立 尚紀) @gendai_biz

    「桜花」――まもなく満開となる桜のことではない。戦時中の日軍の非常さを象徴する、生還不能の特攻兵器につけられた名である。大型爆弾に操縦席と翼、ロケットをつけ、母機から放された瞬間に搭乗員の死が約束されるこの兵器は、敵の米軍にとって理解不能だったようで、彼らは「Baka Bomb(馬鹿爆弾)」と呼んでいた。 この兵器を発案した男は、終戦直後に死亡したとされたが、生存説もささやかれ、長らくその消息は謎に包まれていた。だが、5年前、遺族から神立さんへ一報があり、戦後、別人として生きてきた詳細な軌跡が判明する。 「特攻兵器『桜花』の生みの親」という過去を消し去って生きた男は、どのような後半生を送っていたのか? 特攻兵器「桜花」の初陣は全機撃墜された いまから74年前、昭和20(1945)年3月21日午前11時20分。鹿児島県の鹿屋海軍航空基地から、「神雷(じんらい)部隊」の異名をもつ第七二一海軍

    人間爆弾・桜花を発案した男の「あまりに過酷なその後の人生」(神立 尚紀) @gendai_biz
  • なぜナチズムは「国家社会主義」ではなく「国民社会主義」と訳すべきなのか(小野寺 拓也) @gendai_biz

    「国民」か「国家」か ナチズム研究者として、長年悩んでいることがある。 ナチズム(ドイツ語ではNationalsozialismus)の訳語として「国民社会主義」がなかなか社会に定着しない、ということだ。 手元には山川出版社、東京書籍、帝国書院、実教出版の高校世界史B教科書があるが、ナチ党の訳語はいずれも「国民社会主義ドイツ労働者党」となっている(山川出版社だけは「国民(国家)社会主義」表記)。 つまり、高校教育では「国民社会主義」がほぼ定着しているのだが、それ以外では「国家社会主義」という訳語を目にすることが依然として多い。 ウィキペディア、NHKのドキュメンタリー番組、各種辞典類などなど。ナチに関する邦訳書を見ても、「国民」と「国家」が半々といったところかもしれない。 「国民」か「国家」か。 この言葉の元となっているドイツ語はNationである。 独和辞典としてもっとも定評のある小学館

    なぜナチズムは「国家社会主義」ではなく「国民社会主義」と訳すべきなのか(小野寺 拓也) @gendai_biz