兵庫県の自治体の元課長が不正行為をしたと報じたサンテレビ(神戸市)のニュース番組に、元課長が「放送は虚偽」などと放送倫理・番組向上機構(BPO)に訴えていた問題で、BPO放送人権委員会は18日、放送倫理上の問題はないと判断したと発表した。曽我部真裕委員長は「サンテレビは地方公務員の不正など地域の重要な問題に取り組み、ローカル局の役割を真摯に果たそうと努力してきた。報道を高く評価する」と述べた。 BPOによると、サンテレビは令和5年9月、ニュース番組「キャッチ+」で、兵庫県洲本市が東京に出店したアンテナショップで同市魅力創生課の元課長が、代金を支払わずに飲食し、公金で家族や知人に高級牛肉などを送るよう指示していたことなどを、元店長らの証言などを基に報道した。
