忘れ物が多くて、成績が悪くて、空気がまったく読めなくて、言ったそばから同じ失敗を繰り返す問題児。そんなわが子をなんとか「フツー」にしようと悪戦苦闘しているなら、それは無駄な努力です――そう語るのは、教育環境設定コンサルタントの松永暢史氏。自らも筋金入りの問題児で数々のユニークな勉強法をあみ出してきた氏の最新の著作が、『「ズバ抜けた問題児」の伸ばし方』(主婦の友社)だ。学校のカリキュラムでは伸ばしにくい彼らの才能を開花させるためには、親のかかわり方にもルールがあるという。 ■中の下の成績だった中学生が、都立のトップ校へ 理科と音楽が3、社会が4、それ以外はオール2。これが中学2年生、2学期の松永氏の成績だ。そんな氏が進学したのは、都立トップ校である西高校。「まさかお前が西高校に!?」と教師が絶句したという。 「そのころの私は、『どうすれば成績があがるかゲーム』にはまっていました。暗記の仕方、