熊本市中央区の観光名所・水前寺成趣園(じょうじゅえん、水前寺公園)の池の水がほとんどなくなっている。16日未明の「本震」後に、池の8割ほどの範囲で底が露出した。管理者も原因は分からず、地元の人たちは観光への影響を懸念している。 園を管理する出水(いずみ)神社の権禰宜(ごんねぎ)、鰺坂(あじさか)徳孝さん(27)が異常に気づいたのは16日午前3時ごろ。本震後に駆けつけると、いつもは月や街の明かりが反射する池が真っ暗だった。 午前5時ごろには池の底が8割ほどの広さで露出しているのを確認。浅くなった池ではコイが横になって泳いでいた。もともと池には、地下からわき出た水が自然にたまっていたといい、鰺坂さんは「水源が死んでしまったのか」と心配する。現在は地下水をポンプでくみ上げて池に流しているが、水位はまだ回復していない。 近所に住む女性(73)は24日、本震後初めて園を訪れた。「熊本城だけじゃなくて