1年生の児童にプライベートゾーンについてイラストを使って教える大阪市立生野南小学校の養護助教諭=令和元年11月、大阪市生野区の市立生野南小学校(同校提供) かつて教員の指導に児童が反抗し、暴力行為が多発していた大阪市の小学校で作成された、独自の教育プログラム「生きる教育」に注目が集まっている。自分の思いを言葉にし、伝える力を磨いていくことを目的としたこのプログラムのポイントは、国語力の向上と、命や体の大切さを伝える性教育。これによって校内暴力はやみ、落ち着いた学習環境となったことで、児童の学力も徐々に向上をみせているという。(小川原咲) 【表】「生きる教育」の柱は国語教育と性教育 ■「思い伝える子供を」 「何かあったら、手が出てしまう児童が多かった」 平成23年に大阪市立生野南小学校に教頭として着任した木村幹彦校長は当時をこう振り返る。 このままではいけない-。危機感を感じ、教師らと話し合