大阪市鶴見区の特別養護老人ホームで男性ヘルパーから「殺すぞ」と言われたり殴られたりしたとして、元入所者の男性(76)が羽曳野市の運営法人に慰謝料300万円を求めた訴訟の判決が2日、大阪地裁であった。井上博喜裁判官は、男性の家族が録音したICレコーダーの音声データなどをもとに暴言や暴行があったと認定。法人に60万円を支払うよう命じた。 判決によると、ヘルパーは平成21年8月、認知症の症状がある原告男性が数分おきにナースコールを繰り返したことに立腹。男性をたたいたり、「お前、死ね、殺すぞ」などと暴言を吐いたりした。 井上裁判官は判決理由で、ヘルパーの言動は介護の範囲を逸脱した違法行為で、法人の使用者責任は免れないと指摘。ただ、「介護現場には慢性的な人手不足で過酷な事情もある」などとして、高額の慰謝料は相当でないとした。 ヘルパーは翌22年1月に問題が発覚して辞職。同年4月、脅迫罪で罰金5万円の
![「殺すぞ」…〝暴言〟ヘルパーの特養運営法人に60万円支払い 大阪地裁](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f37fdc6cf1091d11fb3d30da74f8b3c909e804b4/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.sankei.com%2Fcommon%2Fimages%2Fogp_default.jpg)