サルコジ大統領の最初のつまずき:ギイ・モケの手紙 2007.10.26 飛幡祐規(たかはたゆうき) フランスでは去る10月18日、年金法改正に反対する国有鉄道やパリ市交通公団などの統一ストが行われ、新しい移民法、とりわけ「家族呼び寄せ」の際、親子関係の確認にDNA検査を取り入れる条項に反対する運動が高まっている(この法案は10月23日両議会で可決されたが、いくつかの条項は憲法違反として憲法評議会にかけられる予定)。大統領選後は人気の高かったサルコジ大統領も、この秋はいくつもの改革を同時進行させているため、11月には教員、公務員など、さらにさまざまな社会運動が展開される見通しだ。フランスの経済成長率は予測よりも低く、最初の政策(主に高所得者への税金免除)が景気回復に全くつながらない中、サルコジ新政権への支持率は落ち始めた。 さて、久しぶりの大規模なスト(国鉄では73,5%のスト率)、セシリ