陰と陽、精神と肉体、内的宇宙を高め、フィジカルな欲望へと繋げていく。石野卓球の新作『TITLE #1』『TITLE #2+#3』から感じられる太極図のように美しい調和のグルーヴはつまりそういうことだ。ミニマリスティックな快感の中に繊細の美メロが施された『TITLE #1』そして、よりディスコティックな快楽性が表出した『TITLE #2+#3』。エレクトロニック・ミュージックの極みとコミュニケーションの可能性を見せつけんとするアルバムに、そして卓球の深層に迫った。 ———まず『Title #1』ですが、すごく頭は深いところに連れてかれるんだけど、バリバリにフロアライクっていう新機軸な作品ですよね。特に密室感がすごいし、かなりディープなトーンになってるんですが。 1枚目は特にそうかな。で、1枚目のアルバムの後半の方の曲とかはベルリンとかで作ったやつが多いんですよ。だからそのムードがあるんじゃな