福島第一原子力発電所からの放射性物質が各地で見つかる中、首都圏では24日朝、建物の屋上などに付着した黄色い粉が放射性物質ではないかとの問い合わせが保健所や消防に相次いだ。環境省は「花粉や黄砂の可能性が高い。心配はいらない」としている。 環境省大気環境課によると、こうした事例の一つを顕微鏡で調べ、花粉と確認した。首都圏では23日夕に花粉が大量に飛散しており、花粉が溶け込んだ雨が降り、その後に乾燥したことが考えられるという。また、黄砂の可能性もあるという。 東京都江戸川区のマンションでは東京消防庁の化学車両が出動する騒ぎもあった。都内全域からの問い合わせが相次いだため、都は立川市内の施設で調べて花粉と確認。担当者は「例年みられる現象。冷静に対応して欲しい」と呼びかけている。