【珍島(チンド)(韓国南西部)=吉田敏行】韓国・珍島沖で旅客船セウォル号(6825トン)が沈没した事故で、韓国の海洋警察などは23日、乗客の多くが取り残された客室の捜索活動を急いでいる。 23日で事故から1週間。乗客乗員476人のうち死者は146人、なお156人が不明となっている。船は1か月前にも現場付近で急旋回したとの情報もあり、韓国の合同捜査本部は、原因解明に向け、逮捕した船長ら7人の事情聴取を進めている。 韓国紙・東亜日報は23日、セ号は1か月前にも、現場近くで急旋回し、船体のバランスを崩したと報じた。聯合ニュースによると、かじを操る操舵(そうだ)機に異常があり、運航会社が今月1日付で作成した「修理申請書」に操舵機の電源部分などのトラブルが記載されていた。 韓国政府の事故対策本部は23日午前の記者会見で、「昨日から4階の船尾近くの客室で、多くの死者が見つかった」と説明した。3、4階に