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エゾシカとぼく
端的に申し上げるのならば私は狩人である。 北海道の片田舎の漁業と狩猟を生業とする家に生まれた。 突... 端的に申し上げるのならば私は狩人である。 北海道の片田舎の漁業と狩猟を生業とする家に生まれた。 突然だがご存知だろうか。鹿は、強い。 北海道に生息する鹿はエゾシカと呼ばれ、本州へ生息する鹿よりも体躯は大きく力がある。 通常であれば猟銃で仕留めるところを仕留め損ね、猟銃禁止区へエゾシカが逃げてしまった場合はアイヌの伝統に習って槍での戦闘が始まるのだ。 筆者は奈良公園の鹿と対面したときには唖然としたものだ。 眼にまるで生き汚さはなく、体躯はたるみ、あまつさえ我々人間に媚を売る始末。 更に仔鹿などは創作物の影響からか愛玩動物のような印象を持っている人だって少なくない様子であった。 私の眼の前には鹿なぞ居らず、私が見たものはどこぞのお貴族様だったのだ。 エゾシカに向かって槍を構える。 穂先を決して上げてはならず地面すれすれを維持する。エゾシカはそれに呼応するように頭を下げて立派な角を向けてくる。
2021/05/20 リンク