皆知っているくせに知らんぷりするのはもうそろそろいいでしょ｜荒川和久／独身研究家・コラムニスト

多分「少子化に歯止めがかからず」とか「最低記録更新」とか、わかりきっている話をさも今始まった危機のようなタイトルで記事を書けばPV数が稼げるのだろう。まあ、それは商売だから否定しない。 ただ、2024年の出生数が70万人割れになることは少なくとも、2024年８月の段階で半年分の速報が出た段階でわかりきっていたこと。そして事実その通りになっただけ。 記事では、官公庁から多数の受諾事業を受けている日本総研の何某という者が試算した出生数68万6000人と書いてあるが、こんなのは別に大層な事ではなく、すでに1-11月までの概数値が出ているので、11か月分の前年比を2023年の確定値にかけ合わせれば小学生でも試算できるレベルのもので、これもまた「今更騒ぐことではない」でしょうという話。 ちょっと古いが024/11/8時点の私の計算では、2024年の出生数は68.9万人としている。いずれにせよ、確定報