特集ワイド：不景気なのに…日経平均4万円超え 「失われた30年」の出口か | 毎日新聞

取引時間中に4万円台になった日経平均株価を示す証券会社のモニター＝東京都中央区で2024年3月4日、宮間俊樹撮影 日経平均株価は34年ぶりに最高値を更新した。さらに、4万円台に突入したのは史上初。日本銀行がマイナス金利を解除するとの観測から下落する日もあるものの、日本経済にとって明るい話題だ。だが、何だか釈然としない。物価高に見合うほど給料は増えず、経済成長も伸び悩むなか、なぜ株価は上昇するのか。これは本当に「失われた30年」の出口なのか？ 「株高の最大の要因は、円安の恩恵を受けた海外の投資家が日本株を買っているからだと思います」。そう語るのはテレビの情報番組でおなじみの経済評論家の加谷珪一さん（54）だ。 円安は急ピッチで進む。外国為替市場の円相場は、2021年1月には1ドル＝103円程度だったが、最近は1ドル＝150円台で推移することもある。「日本円の価値がざっと3分の2になったという

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加谷珪一氏「海外の投資家からすれば、日本企業の株価に割安感が出てきた」「最近の円安・ドル高は新NISAが一つの要因かも」。熊野英生氏「実体経済を身の丈とするならば、現在の株価はまったく乖離しています」。