農村になくてはならない相棒との暮らし、かつての日本には123万頭近くの馬がいた（ナショナル ジオグラフィック日本版） - Yahoo!ニュース

写真：PHELPS COLLECTION, NATIONAL GEOGRAPHIC SOCIETY ARCHIVES、 撮影：ライムント・フォン・シュティルフリート、 手彩色 雨が降っているのだろう。笠や蓑（みの）を身に着けた男性たちが、馬の力を借りて田んぼの代掻（しろか）きを進めている。代掻きは一般的に3回行われ、1 回目と2回目が馬の出番だった。10本ほどの細い歯のついた馬鍬（まぐわ）と呼ばれる農具を引いて歩き、水を張った田の土を砕いて混ぜていく。 ギャラリー：最果ての島で馬と暮らす、南米ティエラ・デル・フエゴ 馬も馬鍬も大陸から伝わった。古墳時代の5世紀、戦闘に使うために馬が朝鮮半島から導入され、馬鍬は同じ頃に中国から伝えられた可能性が高いという。 写真が撮られた当時、全国には123万頭近い馬がいた。農業の振興を目指す勧農局が明治10（1877）年に旧国別に調べたもので、馬と同様に使