中国、地方政府の債務負担拡大に警戒感－公共投資の足かせにも

中国で地方政府の債務負担が持続不可能になりつつある兆しが広がっている。 省・直轄市・自治区（１級行政区）の債務残高は、収入の120％という財政省がリスクの目安としている水準に近づいている。この水準を上回れば、地方による借り入れが一段と難しくなり、これが経済成長促進の妨げにもなり得る。 さらに、地方政府は今後５年で債務残高の４割超に相当する約15兆元（約290兆円）の償還を迎える。１級行政区がデフォルト（債務不履行）に陥るリスクはほとんどないものの、新たな債券発行は借り換え中心となり、投資の伸びが損なわれる可能性がある。 Growing Burden China regions under pressure to service debt as income growth slows Sources: China's Ministry of Finance, China Electronic