ＮＴ倍率の急低下はそろそろ終わりか、成長株に需要－シティＧ

日経平均株価を東証株価指数（ＴＯＰＩＸ）で割ったＮＴ倍率の２カ月にわたる急低下は、海外投資家の先物ポジション巻き戻しに伴い近く終わりを迎える可能性があるとシティグループ証券はみている。 シティＧの阪上亮太株式ストラテジストらはリポートで、日本銀行がイールドカーブコントロール（長短金利操作、ＹＣＣ）やマイナス金利政策を解消する可能性がおおむね織り込まれてきたことなどから、ＮＴ倍率は短期的な下げ過ぎの領域に近づいているとの見方を示した。 ＮＴ倍率の低下は日経平均で比率の高い電機などのグロース（成長）セクターよりも、ＴＯＰＩＸで比重の大きい金融機関などバリュー（割安）銘柄が選好されていることを反映する。 台湾積体電路製造（ＴＳＭＣ）が主要サプライヤーに最先端半導体向け製造装置の納入を遅らせるよう求めたとの報道を受け日本のハイテク株が下落し、ＮＴ倍率が２月以来の低水準となったことが示すように、成長