大竹しのぶさんも演じた「女工哀史」歴史観見直す動き 孫の証言きっかけに「女工讃史」へ：中日新聞Web

明治から昭和にかけ、岐阜県飛騨地方から多くの女性が野麦峠を越え、長野県岡谷市の製糸工場へ出稼ぎに行った。その実態は過酷な労働を強いられた「女工哀史」として語り継がれるが、岐阜県飛騨市では近年、地域や家族のため前向きに生きた側面にも光を当てた調査が進められてきた。近代日本の発展を支えた「糸引き工女」の功績は時を超え、両市の交流にも発展している。 （坂本圭佑） 「あぁ、飛騨が見える」。山本茂実のノンフィクションが原作の大ヒット映画「あゝ野麦峠」（1979年）で、主演の大竹しのぶさん演じる実在の工女政井みね＝飛騨市河合町出身＝が野麦峠にたどり着き、兄の背中で息を引き取るシーンは鮮烈な哀史の印象を後...

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「過酷な労働を強いられた『女工哀史』として語り継がれるが、岐阜県飛騨市では近年、地域や家族のため前向きに生きた側面にも光を当てた調査が進められてきた」