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国立天文台、宇宙を占める「暗黒物質」の“地図”をAIで作成 スパコンによるシミュレーションで観測ノイズを除去
国立天文台と統計数理研究所らの研究チームは7月2日、宇宙にある「暗黒物質」(ダークマター)の“地図”... 国立天文台と統計数理研究所らの研究チームは7月2日、宇宙にある「暗黒物質」(ダークマター)の“地図”をAIで作成するシステムを開発したと発表した。暗黒物質の分布が分かれば、暗黒物質の正体解明に役立つ可能性があるという。 暗黒物質は光を発しないため直接観測できないが、重力を持つため、時空をゆがめる「重力レンズ」という特徴を持つ。このゆがみは遠方の銀河を観測する際にレンズの役割を果たし、銀河の形を大きくしたりゆがめたりするという。この性質を利用し、観測した銀河のゆがみから暗黒物質の量を見積もって地図にする「レンズマップ」の研究が今まで進められてきた。 しかし、暗黒物質が少なくゆがみの少ない銀河や、形状が測定できない暗い銀河、ゆがむ前の形状が分からない銀河など、観測データの精度を下げるようなノイズが入る場合も多くあった。データの精度を上げるには観測データの数を増やすことも有効であるが、限られた観
2021/07/06 リンク