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米トルコ間の大人のケンカが市場の危機に
エルドアン(左)とトランプは独裁色の強い大統領として意気投合したかに見えたが(2017年9月、ニューヨ... エルドアン(左)とトランプは独裁色の強い大統領として意気投合したかに見えたが(2017年9月、ニューヨーク)KEVIN LAMARQUE-REUTERS <トルコに拘束されたアメリカ人牧師の解放問題が世界の貿易や金融市場まで不安に陥れている理由> トルコとアメリカの関係が悪化している。直接的なきっかけは、16年7月にトルコで起きたクーデター未遂事件に関与したとして、アメリカ人牧師が拘束されている問題だ。 いつまでたっても牧師が解放されないことに業を煮やした米トランプ政権は、トルコに対する経済制裁を発表。すると通貨トルコリラが急落して他の新興国通貨も「連れ安」の展開に。果たしてこの問題は、世界経済を揺るがすレベルに発展するのか。状況を少し整理しておこう。 これまでの経緯 クーデター未遂事件に関わったとして16年10月にトルコ当局に逮捕されたのは、米ノースカロライナ州出身のアンドルー・ブランソ