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【中世】法花経を億持せし者の舌、曝りたる髑髏の中に著きて朽ちずありし縁-日本霊異記より|言霊 -日本の物語を語り継ぐ-
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【中世】法花経を億持せし者の舌、曝りたる髑髏の中に著きて朽ちずありし縁-日本霊異記より|言霊 -日本の物語を語り継ぐ-
ツイート 吉野の金の御岳に、一人の僧がいた。僧は峰伝いに歩き巡り、読誦して修行していた。すると、僧... ツイート 吉野の金の御岳に、一人の僧がいた。僧は峰伝いに歩き巡り、読誦して修行していた。すると、僧の声に応えるように、行く先から声がする。耳を澄ますと、その声は法華経、金剛般若経を読んでいた。 尊くも、しかし怪しくも思って立ち止まり、草を押し開いてみると、そこには髑髏(ひとかしら)があった。 久しい年月が経ち、日に晒されていたが、その舌は爛れずに生きているかのごとく髑髏(どくろ)に張り付いていた。頭蓋の中にはひゅうひゅうと空気が流れ。かくかくと顎が動く、蠢く。赤い舌が躍る。 僧はこの髑髏を清浄な所に取り収め、恭しく髑髏に語った。 「ああ、前世からの因縁によって、あなたは私と巡り逢いました」 そしてその上を草で葺き覆って、ともに住んで経を上げ、日に六度、峰を歩きながら経を読んだ。僧が法華経を読むと、髑髏も共に読むので、その舌を見ると、躍るように舌が振え動いていた。なんとも不思議なこと