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ブックマーク / movie.maeda-y.com (36)

  • 超映画批評「ナイトクローラー」90点(100点満点中)

    「ナイトクローラー」90点(100点満点中) 監督:ダン・ギルロイ 出演: ジェイク・ギレンホール レネ・ルッソ ブラック起業ムービー いまどきの時代の特殊性を考慮せず「若い奴はどんどん起業しろ」などという大人はいささか無責任である。そういう人は、説教を垂れる前にまず「ナイトクローラー」を見るべきである。 ルイス(ジェイク・ギレンホール)は窃盗もいとわず暮らしている男。ある日、交通事故の現場に偶然遭遇した彼は、そこでカメラを回す奇妙な男を見つける。その男は事故、事件現場専門のパパラッチであり、興味を持ったルイスは早速自分も見様見真似で開業するのだが……。 エスカレートするテレビ局の視聴率競争、そのためならどんな過激なことをしてもいいのか……的なメディア批判がこの映画の表の顔である。多くの批評家もその点を評価している。 だが私にいわせればこの映画の裏の顔は、「ブラック時代の成功マニュアル」で

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    fieldragon 2015/08/31
    観たい
  • 超映画批評「イニシエーション・ラブ」90点(100点満点中)

    「イニシエーション・ラブ」90点(100点満点中) 監督:堤幸彦 出演:松田翔太 前田敦子 不可能なはずのトリックを完璧に映像化 ミステリの映画化の際、よく「映像化は不可能」なんてコピーがつく。大抵はたわいもない煽りで、実際は大したことのないトリックだったりすることが多いのはいうまでもないが、乾くるみの「イニシエーション・ラブ」だけは別だ。 映画化が決まるずっと前に当サイトのコラム欄で絶賛したあの傑作のメイントリックは、どう考えても映像化は無理。書籍であることをふんだんに利用したアイデアなのだから当然だが、堤幸彦監督は作で、とんでもない偉業を成し遂げた。文字通り、不可能を可能にしてしまったのである。 大学生の鈴木夕樹(松田翔太)は人数合わせに誘われたアウェー感たっぷりの合コンで、歯科助手のマユ(前田敦子)に一目ぼれする。小太りでオタク然とした風貌の夕樹だったが、その誠実な性格がよかったの

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    fieldragon 2015/06/04
    思っていたよりも高評価。原作既読であるが、それでも驚ける要素が有るとのこと。
  • 超映画批評「セッション」98点(100点満点中)

    「セッション」98点(100点満点中) 監督:デイミアン・チャゼル 出演:マイルズ・テラー J・K・シモンズ 怪物の覚醒 若い映画作家が実体験を元にした映画を作るのは正しい。17歳で脚を書いた監督作がカンヌ正式出品を果たした天才グザヴィエ・ドランも「自分のわかることだけを撮る」といっている。若者は、無理な背伸びさえしなければそのエネルギーと勢いを空回りさせないで、すごいものを生み出す可能性を常に持っている。 名門音楽学校で、カリスマ教授フレッチャー(J・K・シモンズ)のバンドに参加することに成功したニーマン(マイルズ・テラー)。だが彼は、そこでフレッチャーの恐るべきサディスティックな指導に直面することになる。はたしてそのしごきの先には、ニーマンが望む成功への道があるのだろうか。それ以前に、この異様なスパルタ教育に彼はついていけるのだろうか。 85年生まれのデイミアン・チャゼル監督はまだ3

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    fieldragon 2015/04/17
    高得点で気になる。
  • 超映画批評「アメリカン・スナイパー」100点(100点満点中)

    アメリカン・スナイパー」100点(100点満点中) 監督:クリント・イーストウッド 出演:ブラッドリー・クーパー シエナ・ミラー 神からの警告 アメリカでこの映画のことを好戦的とか、ヒロイズムを強調しすぎだとか、アメリカ万歳イズムだなどといって批判する人たちがいると聞いて、私は仰天した。いったいどこをどう解釈すれば、そんな真逆の受け取り方をするのだろう。 頑健な肉体と精神、たぐいまれな能力に恵まれたクリス(ブラッドリー・クーパー)は、強者に生まれた責任感と愛郷心から海軍に志願する。やがて特殊部隊ネイビー・シールズ最強の狙撃手となった彼は、イラク戦争の最前線で目覚ましい活躍を見せる。だが、同時にテロリストにとって高額の賞金首となるのだった。 オバマ大統領夫人まで巻き込んだ大議論となっている「アメリカン・スナイパー」をめぐる騒動だが、それも納得のすさまじい完成度である。私に言わせればこの映画

    fieldragon
    fieldragon 2015/03/02
    気になっていた映画だが、超映画批評で100点満点は珍しい。
  • 超映画批評『4デイズ』90点(100点満点中)

    『4デイズ』90点(100点満点中) 2011年9月23日(金)より全国ロードショー! 2010年/アメリカ/97分/ショウゲート 監督:グレゴール・ジョーダン 脚:ピーター・ウッドウォード 出演:演: サミュエル・L・ジャクソン キャリー=アン・モス マイケル・シーン ≪もはやアメリカ人の未来は真っ暗だと証明した≫ 『4デイズ』も震災延期組のひとつで、私がこれを見たのは3月初旬の震災直前だった。そんな時期的なイメージに加えて作品としてのインパクトが甚大で、個人的には延期組の中ではナンバーワン作品と思っている。 米国内3か所に自作の核爆弾を仕掛けたテロリスト(マイケル・シーン)が逮捕された。タイムリミットが迫る中、当局は拷問のプロフェッショナル=通称"H"(サミュエル・L・ジャクソン)を呼び寄せ、密室内で手段を問わぬ尋問をすることにした。同席したFBI捜査官(キャリー=アン・モス)は法を

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    fieldragon 2011/10/23
    ちょっと気になる
  • 超映画批評『アリス・クリードの失踪』85点(100点満点中)

    『アリス・クリードの失踪』85点(100点満点中) The Disappearance of Alice Creed 2011年6月11日(土)、ヒューマントラストシネマ有楽町&渋谷にて全国順次公開 2009年/イギリス/カラー/101分/PG-12 配給:ロングライド 監督・脚:ジェイ・ブレイクソン 出演:ジェマ・アータートン マーティン・コムストン エディ・マーサン ≪とっておきの脚≫ 「ディセント2」(2009)の脚で知られるJ・ブレイクソンは34歳の若き才能だが、ずっと一つのアイデアを温めていた。彼はそれを他の監督に譲らず、絶対に自分の初監督作品として使うのだとこだわり続けた。それがこの『アリス・クリードの失踪』。ガンコな若手脚家の夢は叶い、彼は無事、作で映画監督デビューを果たした。 二人の男が無言でなにかの準備を始めている。人気のない小屋の窓をふさぎ、てきぱきと着替える

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    fieldragon 2011/06/05
    これは興味ある >サスペンスやミステリ映画好きならば絶対に後悔はしない。
  • 超映画批評『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』90点(100点満点中)

    『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』90点(100点満点中) 2010年3月6日 全国東宝系ロードショー 2010年/日/カラー/133分/配給:東宝 原作:甲斐谷 忍「LIAR GAME(ライアーゲーム)」(ヤングジャンプコミックス) 監督:松山博昭 出演:戸田恵梨香 松田翔太 時代にマッチしている上、脚の骨格がきわめて頑健 たぶんこの映画についてほとんどの方は、こんな風に考えているだろう。 「え、日映画? 安っぽそう」「え、フジテレビ映画? 軽そう」「え、テレビドラマの映画化? 映画だけ見てもわかんなそう」「とにかく、つまんなそう」 その気持ちはわからぬでもないが、なんと作に限ってはすべてよい意味で裏切られた。こういうことはめったにあるものではない。 いよいよライアーゲーム決勝戦。手段を選ばず大金を奪い合うこのだましあいゲームも、いよいよ最後だ。ここまで残ったのは男女

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    fieldragon 2010/02/28
    思った以上の高得点。CUBEやSAWが好きな自分好みの作品かも。原作コミック買ってるけど、原作とは違うゲームだから見てみたくなるな。
  • 超映画批評『アマルフィ 女神の報酬』90点(100点満点中)

    『アマルフィ 女神の報酬』90点(100点満点中) 2009年7月18日(土)全国東宝系ロードショー 2009年/日/カラー/125分/配給:東宝 原作:真保裕一 監督:西谷弘 主題歌:「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」サラ・ブライトマン 製作:亀山千広 企画・プロデュース:大多亮 出演:織田裕二 天海祐希 戸田恵梨香 佐藤浩市 2009年夏のイチオシ 今年2009年の夏シーズン、忙しい中、たった1だけ映画を見られるとするなら、私は迷わず『アマルフィ 女神の報酬』を選ぶ。夏休みらしいスケールの大きな大作であること、邦画の枠内でなく、世界標準からみても優れたサスペンス映画であることが理由だ。 と同時に、このような意欲作がコケることになったら、もはやマジメに日でエンタテイメントをやろうという人はいなくなってしまうのでは、と危惧する。人気テレビドラマをチョチョイと2時間に引き伸ばし、洗脳のご

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    fieldragon 2009/07/19
    かなりの高得点! ちょっと気になる
  • 超映画批評『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』85点(100点満点中)

    『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』85点(100点満点中) Evangelion: 2.0 You Can (Not) Advance 2009年6月27日、シネマスクエアとうきゅう他にて全国公開!! 2009年/日/カラー/108分/共同配給:クロックワークス、カラー 宣伝:カラー 総監督・原作・脚:庵野秀明 主・キャラクターデザイン:貞義行 主・メカニックデザイン:山下いくと 音楽:鷺巣詩郎 監督:摩砂雪、鶴巻和哉 声の出演:緒方恵美 林原めぐみ 宮村優子 坂真綾 三石琴乃 ファンのトラウマを晴らす感動のラスト この記事を待っている方も多いようなので結論から先に言うと、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』はファン必見の出来栄え、文句なしの傑作と言える。 ユーロとロシアが管理する北極域に、新たな使徒が現れた。迎撃に当たった新型エヴァンゲリオンを駆る真希波(まきなみ)・マリ・イラストリア

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    fieldragon 2009/07/01
    かなり面白いらしいですね
  • 超映画批評『昴-スバル-』1点(100点満点中)

    『昴-スバル-』1点(100点満点中) SUBARU 2009年3月20日(金)より、全国ロードショー 2008年/香港・日/105分/配給:ワーナー映画 監督:リー・チーガイ 原作:曽田正人 プロデューサー:ビル・コン 出演:黒木メイサ、Ara、平岡祐太、前田健、桃井かおり バレエや原作に対する敬意が感じられない 天才バレリーナの壮絶な半生を描く(はずだった)映画『昴-スバル-』は、徹夜続きで疲れているが、どうしても映画館に出かけたい人にオススメだ。なぜならコレ、最初から最後まで眠ってしまったとしても、まったく損をしない画期的な作品なのである。 寝たきりの弟の病室で、幼い宮すばるは毎日踊っていた、弟の意識を、命をつなぎとめるために……。やがて成長したスバル(黒木メイサ)は、踊りの師匠でもある日比野五十鈴(桃井かおり)が経営する場末のストリップ劇場"パレ・ガルニエ"で踊っている。それを

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    fieldragon 2009/03/22
    1点ってなかなか無いよなぁ。逆に気になる
  • 超映画批評『DRAGONBALL EVOLUTION』55点(100点満点中)

    『DRAGONBALL EVOLUTION』55点(100点満点中) DRAGONBALL EVOLUTION 2009年3月13日(金)より、日劇1他、全国超拡大ロードショー 2009年/アメリカ/カラー/87分/配給:20世紀フォックス映画 監督:ジェームズ・ウォン 製作総指揮:鳥山明 製作:チャウ・シンチー 脚:ベン・ラムジー 出演:ジャスティン・チャットウィン(孫悟空)、エミー・ロッサム、チョウ・ユンファ、ジェームズ・マースターズ、田村英里子 普通すぎてガッカリ ここ数週間の興行予定をみると、「ヤッターマン」「釣りキチ三平」「昴」そして今週末のドラゴンボールと、春休みらしいコミック、アニメの実写化作品が百花繚乱の様相を呈している。 どれもこれも、よくまあ企画が通ったなと感心せざるをえない微妙なラインナップだが、中でももっとも期待されているのはこの『DRAGONBALL EVOLU

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    fieldragon 2009/03/13
    クソ映画だと思ってたけど、意外と点数高いな
  • 超映画批評『バタフライ・エフェクト』99点(100点満点中)

    『バタフライ・エフェクト』99点(100点満点中) 運命に挑戦した男の切ないラブストーリー アシュトン・カッチャー主演のタイムスリップ系サスペンス。アシュトン・カッチャーは米国ではTVのバラエティ番組等に出演し、アイドル的人気を博す若手俳優だが、日ではそれほど知名度が高くない。『バタフライ・エフェクト』は非常にシリアスで感動的な物語であるのだが、多くの日人にとっては主人公役の彼に対する先入観がないであろうから、よりニュートラルに作を楽しめると思う。そうした点まで含めて判断した高得点である。 主人公(A・カッチャー)は少年時代、記憶が時折ブラックアウトする症状に悩まされていた。成人後はすっかりよくなったかに見えたが、ある日当時の日記を読み返した彼は、失った記憶を突然取り戻した。しかもその恐るべき記憶を、彼はあとから変更する事ができるのだった。 さて、現在もこの主人公は、幼馴染の少女に恋

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    fieldragon 2008/02/08
    おもしろかった >運命に挑戦した男の切ないラブストーリー
  • 超映画批評『シッコ』96点(100点満点中)

    『シッコ』96点(100点満点中) Sicko 2007年8月25日、シネマGAGA!他全国ロードショー 2007年/アメリカ映画/123分/提供・共同配給・ギャガ・コミュニケーションズ×博報堂DYメディアパートナーズpowered by ヒューマックスシネマ 今度は世の中を変えられるか? マイケル・ムーア監督の最新ドキュメンタリー「シッコ」は、期待を上回る物凄い映画であった。 左翼活動家兼ドキュメンタリー作家として社会問題を追い続ける彼の今回のテーマは「アメリカの健康保険制度」。先進国の中で最悪といわれる、悪名高いかの国の制度について、まずはなぜひどいのか、実例を示すところから映画は始まる。 成熟した国民皆保険制度の恩恵を受けている日人としては、到底信じられないような悲劇が何例も示され、「うわさには聞いていたがここまでひどいのか……」とショックを受ける。 しかもそうした悲劇は低所得層に

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    fieldragon 2007/11/26
    マイケル・ムーア監督。今回のテーマはアメリカの医療問題
  • 超映画批評『明日、君がいない』97点(100点満点中)

    『明日、君がいない』97点(100点満点中) 2:37 2007年4月21日、渋谷アミューズCQNにてロードショー 2006年/オーストラリア/99min./配給:シネカノン ほかのどんな巨匠にも作れない映画を目指した点が立派だ この職業をやっていると、毎日各社から膨大な数の試写状が届く。ためしに今手元にあるのを数えてみたら40枚以上あった。非常に残念だが、物理的な時間不足によりそのすべてを見ることは出来ない。やむなくスケジュールに合う中から、何か気になる作品を選ぶことになる。 私が『明日、君がいない』の試写会に行こうと思い立った最大の理由は、この映画の監督ムラーリ・K・タルリは、なんとこの映画を19歳のときに作り始めたという一点にあった。しかも、カンヌ国際映画祭で好評だったという。アカデミー賞よりカンヌの評価に共感する事が多い私としては、どうしてもこの作品を見ておきたかった。 舞台は現代

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    fieldragon 2007/11/26
    見てみたい
  • 超映画批評『ダイ・ハード4.0』90点(100点満点中)

    『ダイ・ハード4.0』90点(100点満点中) Live Free or Die Hard 2007年6月29日(金)、日劇プレックス他全国超拡大ロードショー 2007年/アメリカ/129分/配給:20世紀フォックス映画 CGの進化によるアクションシーンの迫力の違いが歴然 30代くらいの人に聞くと、ダイハード第一作目こそアクション映画の最高傑作と推す人が多い。ブルース・ウィリスの出世作となったあの88年の傑作には、確かに文句の付け所がない。今見たら私も100点を献上するだろう。 だが、この4作目も相当なものだ。コンセプトが違うので単純に比較はできないが、期待すべき点を誤らなければこれだけ面白い映画はそうない。 久々に会う愛娘ルーシー(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)に冷たくあしらわれたジョン・マクレーン刑事(ブルース・ウィリス)は、部から近所に住む若いハッカーのマット(ジャスティン

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    fieldragon 2007/09/15
    思ったよりも高評価。ブルース・ウィルスも第1作なみにおもしろいって言ってたな。http://japanese.engadget.com/2007/05/13/bruce-willis-ichat-live-free-or-die-hard/
  • 超映画批評『秒速5センチメートル』85点(100点満点中)

    『秒速5センチメートル』85点(100点満点中) 2007年3月3日よりシネマライズにて公開 2007年/日/60分/配給:コミックス・ウェーブ 山崎まさよしの主題歌の歌詞を笑えない人に 『秒速5センチメートル』は、一言で言うとアニメ版『時をかける少女』を気に入った人なら、まず間違いなく満足する映画だ。 内容は、一人の少女を思い続けた男の十数年間を三話構成で綴った連作短編もので、上映時間は60分間。第一話は主人公の貴樹(声:水橋研二)と明里(声:近藤好美)の小学生時代から始まる。 舞台は東京の小学校。転校を繰り返してきた二人は、互いの境遇の類似からやがて特別な思いを寄せ合うようになる。明里が栃木の中学校に入ってからも仲良しのまま文通を続けていたが、1学期の終わりに貴樹の鹿児島への転校が決まる。貴樹は最後に明里に会うため、栃木県の小山の先まで向かうが、彼の乗るJR宇都宮線は記録的な豪雪に見