きたの・よしのり/1970年長野県生まれ。モスクワ在住24年の国際関係アナリスト、作家。その独特の分析手法により、数々の予測を的中させている。1996年、日本人で初めて、ソ連時代「外交官・KGBエージェント養成所」と呼ばれたロシア外務省付属「モスクワ国際関係大学」(MGIMO)を卒業(政治学修士)。1999年創刊のメールマガジン「ロシア政治経済ジャーナル」は現在読者数3万6000人。ロシア関係で日本一の配信部数を誇る。主な著書に「隷属国家日本の岐路」(ダイヤモンド社)、「プーチン最後の聖戦」、「日本自立のためのプーチン最強講義」(共に集英社インターナショナル)など。 ロシアから見た「正義」 “反逆者”プーチンの挑戦 ウクライナ問題などで欧米に楯突き、“反逆者”となったプーチン・ロシア大統領。しかし、ロシア側から物事を眺めれば、ウクライナ問題で暗躍する欧米側の思惑など、日本で報道されている“
昨年秋から続くAPT攻撃「BLUE TERMITE」 日本年金機構の情報漏洩事件を受け、カスペルスキーは6月4日、現在調査中の新たなAPT攻撃「BLUE TERMITE(ブルー ターマイト)」について説明会を開催した。昨年秋から「日本だけ」を狙うサイバー攻撃が発生しており、政府や防衛関連、エネルギー、製造業、金融機関、報道機関など幅広い対象に標的型攻撃メールをばらまき、感染した組織から機密情報を盗み出しているという。 APT攻撃とは、スパイ活動や犯罪活動を目的に、特定のターゲット(企業や個人)に対して持続的かつ執拗な攻撃を行う攻撃手法である。メールの添付ファイルなどを経由して一度感染すれば、ターゲット内部に長期間潜伏しつつ、外部のC&Cサーバー(攻撃指令サーバー)と通信して新たなマルウェアを送り込んだり、組織内部の調査をしたり、機密データを窃取したりする攻撃を行う。 BLUE TERMIT
南シナ海で接近する中国の沿岸警備隊の船舶(上)とフィリピンの補給船(2014年3月29日撮影、資料写真)。(c)AFP/Jay DIRECTO〔AFPBB News〕 例えば、北朝鮮の弾道ミサイルの脅威は繰り返し強調しているが、北朝鮮の弾道ミサイルとは比較にならないほど日本を脅かしている中国の弾道ミサイルならびに長距離巡航ミサイルの脅威(拙著『巡航ミサイル1000億円で中国も北朝鮮も怖くない』参照)はなぜか口にしたがらない。 同様に、中国人民解放軍によって南シナ海を縦貫する海上航路帯を妨害される可能性についても沈黙を続けている。 南シナ海を機雷で封鎖するのは困難 一方で、ホルムズ海峡でイランが機雷を敷設して海上航路帯を封鎖する可能性については安倍首相自らも繰り返し指摘し続けている。安保法制国会審議では「現時点では、ホルムズ海峡での機雷掃海しか、他国領域での自衛隊による集団的自衛権に基づいた
中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスが韓国で猛威をふるっている。感染者は3日までに死者2人を含む計30人、感染が疑われ隔離措置となった人は約750人に増えた。ここまで拡大させたのは、最初の感染者の男性(68)がMERS検査を求めたにもかかわらず早期確認を怠った同国当局のずさんさにある。別の感染者が乗った航空機が消毒されずに韓国から日本、中国に運航していたことも発覚。パンデミック(世界的流行)寸前を招いている朴槿恵(パク・クネ)政権に批判の声が渦巻いている。 危機を危機と認識し、迅速な対応を打つ。被害の拡大を抑えるために真っ先にやるべきことだが、韓国にはその概念がないようだ。 多くの死者を出した重症急性呼吸器症候群(SARS、致死率約10%)の約4倍の致死率というMERSが韓国に上陸、死者・感染者が急拡大しているが、当初、当局が楽観し、最初の感染者の男性を放置していたという重大事実が発
韓国の朴槿恵大統領が5月4日、安倍晋三首相が米上下両院合同会議で行った演説について「慰安婦被害者たちをはじめとする歴史問題に対する真の謝罪をして近隣諸国と信頼を強化できる機会を活かせなかったことは、米国でも多くの批判を受けている」と述べた。「米国で批判されている」と主張することで、安倍首相を批判したといえる。朴大統領は20日には、ユネスコのボコバ事務局長との会談で、戦時中に徴用された朝鮮人が働かされた施設を含む「明治日本の産業革命遺産」を世界文化遺産として登録することに反対する考えを伝えた。 【宮家邦彦】 中韓の広報戦略は限界に 日本は世界の共感を得る広報文化外交を ボコバ氏との会談に関するニュースが流れてきた時、私は編集局内で「朴槿恵さんらしいよね」という声を聞いた。朴大統領が日本にケチをつけるのは珍しくない、という反応だ。驚きがないから、このニュースは翌日の新聞に小さくしか載らなかっ
【今回取り上げる書籍】 『反知性主義 アメリカが生んだ「熱病」の正体』(新潮社/森本あんり著) 反知性主義――。近ごろ、わりと見聞きするキーワードのひとつです。 僕の管見で説明してしまいますと、要は知識人に対するアンチの精神や、知識・知性を軽視する姿勢が“反知性”ということ。ごく普通の市井の人々だって道徳的、良識的な能力を持っている。だから、特別な教育を受けていなくても、誰だって道徳的感覚を発揮して生きていけるのである……みたいな、ある種の平等思想を指します。 仮にこれが国家の政策として巧みに組み込まれた場合、悪政を正当化するための詭弁として為政者が持ち出したりするわけです。民衆が賢くなってしまうと政策的な問題点を指摘されてしまうので、国民をあえて無知な状態にしておく。例えば、娯楽や消費に目を向けて政治に関心を抱かせないようにしておいたり、「難しいことを考えているヒマがあったらキリキリ働け
前項からの続き。 「反知性主義」が現代社会の重要で興味深い現象であることは確かだ。 それについて読むならこの二冊だろう。 まず、「反知性主義」に対する最近の関心の高まり・深まりを代表するのが、森本あんり『反知性主義: アメリカが生んだ「熱病」の正体』(新潮選書)。 基本的には「近年の学問的話題」としての「反知性主義論」の成果はこれだけ。あとは全部便乗本です。最近便乗本を出す速度だけは早くなってきているので、いい本が出ていいテーマが提起されたな、と思う間もなくあっという間に便乗本が溢れて、そういうのは大人数で書いているからそれぞれが大声で宣伝して、実際に学術的な知見を提示している人の声がかき消されてしまう。 この本についての最もいい紹介は「週刊新潮」の匿名記者の短評紹介だったな・・・自社本宣伝とはいえ、いい線をついていた。アメリカの反知性主義とはそれ自体がある種の知性的立場でもあり、近代的の
さりげなく自分の「妻の髪」って担当した事なかったんですよね。 美容室勤務の妻ですからそのままスタッフにお願いしていた様です。 まぁ、今は家族ですし、気まぐれにお願いされたのかもわかりませんが美容師ですからね。 「妻の髪」くらいはキレイにしたいものです。 (妻 根元伸びてたなぁ。) (心込めて染めていきます。) ある程度、根元の距離があるとカラーを一発で決めていくのは難しいです。 念の為ダブルカラーにし、万全を期していましたが予想を遥かに上回る発色の遅さで驚きました。 シングルカラーにしていたら爆死です。 ここまでの僕はキレキレですね。予想通り。 (iPadでアニメを見続ける妻。ここでもかよ…w) そして「カット」 なんとなく全体的に整え、前髪が薄すぎで貧相に見えていたので少し厚めに。 ↓↓↓↓ うむ! 素敵な仕上がりです!! 妻よ…よかったわ… ここで!!! 悲劇が訪れます。 「前髪厚くし
テロ組織ISISの巧妙なSNS戦略は、世界中の若者たちをテロ活動に引き寄せている。しかしネット上でプロパガンダを拡散しようという彼らの作戦は、同時に組織の崩壊も引き寄せているようだ。 米空軍協会の朝食会で今週、戦闘空軍司令官を務めるハーバート・カーライル空軍大将が、最近ISISがネット上にアップした情報で空爆地点を割り出したことを明らかにした。 「SNSへの投稿をくまなく調べていると、何人かの愚か者がある司令部の前に立っているのがわかった。他にも公開のソーシャルメディアで自分たちの司令官やISISの強さについて自慢げに吹聴していた」と、カーライルは語った。「これで空軍は標的を特定できた。22時間後に空爆して建物全体を吹き飛ばす」 カーライルは、SNSのどんな投稿が空爆の決め手となったかは明かさなかったが、どうやらそれは一般で言うところの「自撮り」画像だったようだ。
6月5日、ベトナムは欧米の複数の防衛大手との間でジェット機や対潜哨戒機、無人偵察機などの購入について話し合いを進めている。写真はベトナム空軍兵士ら。ハノイで撮影(2015年 ロイター/Nguyen Huy Kham) [シンガポール 5日 ロイター] - ベトナムは欧米の複数の防衛大手との間でジェット機や対潜哨戒機、無人偵察機などの購入について話し合いを進めている。南シナ海での領有権をめぐり中国との対立が激化しているため。複数の関係筋が明らかにした。 ベトナムは既にロシア製キロ型攻撃潜水艦3隻を保有し、2009年の26億ドル規模の防衛協定の一環として別途3隻を発注済み。空軍力を強化すれば、軍事力は東南アジア諸国で最強の部類となる。 交渉について直接知る業界関係者によると、ベトナムがこれまでに交渉を行った防衛企業はスウェーデンのサーブ、欧州の企業連合ユーロファイター、欧州のエアバス・グループ
対露同盟 右からNATO軍、米軍、ポーランド軍の司令官 Cezary Aszkielowicz-Agencja Gazeta-REUTERS バルト海に臨むポーランドの基地には10年以上前からNATO(北大西洋条約機構)の北東多国籍軍団司令部が置かれてきた。目下その規模を倍増する計画が進んでいる。 ウクライナ東部でロシアの支援を受けた親ロシア派の攻撃が続くなか、旧東欧圏のNATO加盟国は「ロシアの脅威」に警戒感を募らせている。集団防衛の強化を最も声高に訴えているのは、ポーランドとバルト3国だ。NATOはこの4カ国をはじめ東欧の加盟国の安全保障体制を強化するため、冷戦の終結以降、最大規模の防衛強化計画を進めている。 ポーランドのシュチェチンにあるNATO司令部は、今年2月の国防相会議の決定にもとづき、NATOの新たな通信システムに正式に組み込まれることになった。常駐部隊の兵員も200人から4
「フィリピン・現地採用」という切り口でブログを書いているからか、フィリピンでの就職を考えている方からよくお問い合わせをいただくのですが、その中でも特に多い質問がこちら。 就職しやすい業種・職種はなんですか? なぜフィリピンかと聞くと「英語力を身に付けたい」とのこと。 それは良いことだとは思うのですが、「就職しやすい業種・職種」ありきで仕事を選んでしまうとキャリアに一貫性がなくなってしまうのではないかと、他人ごとながら非常に心配になります。 価値観が人それぞれなのは重々承知しています。 「とにかく海外に行きたい!」 「やってみなきゃわからない!」 「行けばなんとかなる!」 その気持ち、よくわかります。勢いも大事です。私も「行けばなんとかなる!というか自分でなんとかする!」と思っていましたし今でも思っています。 ただ、上記のような質問をくださる方には、「海外就職!グローバル人材!海外で働きなが
立憲デモクラシーの会主催のシンポジウム「立憲主義の危機」で講演する佐藤幸治・京大名誉教授=東京都文京区の東大で2015年6月6日午後6時20分、森田剛史撮影 「立憲主義の危機」シンポで基調講演 日本国憲法に関するシンポジウム「立憲主義の危機」が6日、東京都文京区の東京大学で開かれ、佐藤幸治・京大名誉教授の基調講演や憲法学者らによるパネルディスカッションが行われた。出席した3人の憲法学者全員が審議中の安全保障関連法案を「憲法違反」と断じた4日の衆院憲法審査会への出席を、自民党などは当初、佐藤氏に要請したが、断られており、その発言が注目されていた。 基調講演で佐藤氏は、憲法の個別的な修正は否定しないとしつつ、「(憲法の)本体、根幹を安易に揺るがすことはしないという賢慮が大切。土台がどうなるかわからないところでは、政治も司法も立派な建物を建てられるはずはない」と強調。さらにイギリスやドイツ、米国
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