日本を代表する建築家、丹下健三。「世界のTange」と呼ばれ、海外で活躍した最初の日本人建築家と言えるだろう。その名を知らなくても、代々木体育館や東京都庁舎など、丹下氏が設計した建築物に触れたことがあるひとは多いはずだ。 現在、TOTOギャラリー・間では、「TANGE BY TANGE 1949-1959/丹下健三が見た丹下健三」展が開催中だ(3月28日まで)。処女作「広島平和会館原爆記念陳列館」のプロジェクト開始から、初期の代表作のひとつである「香川県庁舎」が完成するまでの10年間(1949~59年)、言い換えれば36〜46歳の丹下氏が「世界のTange」になっていくまでの10年間に焦点を当て、丹下氏自らが撮影した35mmフィルムのコンタクトシートを展示している。 写真には自身の作品だけでなく、桂離宮・龍安寺をはじめとする伝統建築や、ル・コルビュジエ作品、外遊中に交流した海外の建築家たち
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