2012年03月22日 ナボコフの「変身」講義を読む ナボコフの『ヨーロッパ文学講義』収録のカフカ「変身」講義を読んだ。1948年ころナボコフがコーネル大学で行っていたロシア文学とヨーロッパ文学講義をノート等をもとに書籍化したのものである。 ヨーロッパ文学講義 ウラジーミル ナボコフ 野島 秀勝 阪急コミュニケーションズ 1992-11 この本で扱われているのは オースティン『マンスフィールド荘園』 ディケンズ『荒涼館』 フロベール『ボヴァリー夫人』 スティーヴンソン「ジキル博士とハイド氏」 プルースト『スワンの家のほうへ』 カフカ「変身」 ジョイス『ユリシーズ』 である。が、なんということだろう、わたしはこのうちのわずか二つしか読了していない。なので今回はカフカの「変身」のところだけを読んだ。(アップダイクによる「序文」ももちろん読んだ。なんでも嫁がナボコフの講義に出席してたのだとか。)