ボイスロイドとしての岸田文雄 「まず謝罪の前に、なぜ私があのような行動をとってしまったのか? その経緯を説明させていただきます」 SNS上に投稿された動画のなかで、第101代内閣総理大臣である岸田文雄は、原稿を手に持ち、深刻そうにも無関心そうにも聞こえる、つまりあのいつも通りの声色で「謝罪文」を読み上げている[※1]。ただし以下のように続けて。 「ニコニコ動画やYoutubeでは(中略)MADと呼ばれる動画を作り投稿する文化がございます」「私が岸田総理の、AI動画をアップロードした7月には」……。 いうまでもなく、この動画で流れている岸田首相の音声はAIによって出力された人工の「読み上げ音声」である。 ——「この度は本当に申し訳ございませんでした」 2023年11月6日。松野博一官房長官は記者会見にて、AIで作成した岸田文雄首相に関するフェイク動画が拡散したことを受け、偽情報の投稿に対し「
![声をかく|(2)首相のプロンプト](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/5264777c45321417b5b738b57ba9a210c277b214/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fchieumi.com%2Fcdn%2Fshop%2Farticles%2Fkoe_920_450_37129146-21e6-42c6-a2f0-a061d509c8cb.jpg%3Fv%3D1701827790)