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ブックマーク / bluediary2.jugem.jp (229)

  • 『ポーランド・ポスターの光彩』 | 青い日記帳 

    東京美術より刊行となった『ポーランド・ポスターの光彩』を読んでみました。 『ポーランド・ポスターの光彩: 神奈川県立近代美術館所蔵』 籾山 昌夫 (著) 東京都庭園美術館で開催中の「キスリング展」。「モンパルナスのプリンス」と呼ばれエコール・ド・パリを代表する画家として活躍したキスリング(1891-1953)ですが、元々はポーランドの古都クラクフが故郷です。 また女性画家タマラ・ド・レンピッカ(1898-1980)も同様にポーランド出身です。Bunkamuraの「レンピッカ展」懐かしいですね。 一見日と関わりのないように思えてその実文化面でかなり大きな影響を受けている国がポーランドなのです。 ヤン・ムウォドジェニェツ《ピランデルロ すべて前よりよし》1973年 神奈川県立近代美術館では、1975年と1980年にポーランドのポスターをまとめて紹介する展覧会を早い段階から開催しています。 当

  • 福田美術館開館。 | 青い日記帳 

    京都・嵯峨嵐山に福田美術館が2019年10月にオープンします。 福田美術館 公式サイト https://fukuda-art-museum.jp 渡月橋と福田美術館 場所はこちらの地図で確認を。大堰川にかかる渡月橋のほど近くに建つ美術館です。 福田美術館 616-8385 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3-16 【交通アクセス】 JR山陰線(嵯峨野線)「嵯峨嵐山駅」下車、徒歩12分 阪急嵐山線「嵐山駅」下車、徒歩11分 嵐電(京福電鉄)「嵐山駅」下車、徒歩4分 敷地面積:1982㎡ / 延床面積:1193.58㎡ / 展示室1:151.2㎡ / 展示室2:175.4㎡ / 展示室3:64.5㎡ 美術館前庭(水盤) https://fukuda-art-museum.jp 福田美術館は、京都に生まれ育った福田吉孝氏の長年の夢を具現化した美術館です。 「100年続く美術館」をコンセプ

  • 『世界でもっとも美しい装飾写本』 | 青い日記帳 

    インプレスグループでデザイン分野のメディア事業を手がける株式会社エムディエヌコーポレーションから刊行された『世界でもっとも美しい装飾写』が静かな話題となりつつあります。 『世界でもっとも美しい装飾写』 田中久美子(著) 電子書籍に押され紙のの存在がかつてほど勢いがなくなってしまっていますが、かつて「」とは、手間も時間もお金もかかる高級品であり、当時の優れた芸術家や職人たちが全霊を傾けてつくる「工芸品」でもありました。 ヨハネス・グーテンベルクが活版印刷技術を発明したとされるのが1445年頃(後に「グーテンベルク聖書」と呼ばれる最初の印刷聖書「四十二行聖書」は1455年に完成)。 ヨハネス・グーテンベルク(Johannes Gensfleisch zur Laden zum Gutenberg、1398年頃 - 1468年2月3日) それまでのは印刷ではなく、信じられないかもしれま

  • 「富取風堂展」 | 青い日記帳 

    千葉県立美術館で開催中の 「富取風堂-洗練の素朴-」展に行って来ました。 http://www2.chiba-muse.or.jp/ART/ 日画家・富取風堂(1892-1983年)の作品をまとめて観られる貴重な展覧会が千葉県立美術館で開催されています。 関東大震災後の1924(大正13)年、市川市に移り住み、千葉県美術会の創設に参加するなど千葉県の文化振興に寄与し、1967(昭和42)年、千葉県の文化功労者に選ばれました。 1951年から横山大観記念館常務理事をつとめるなど、人望もあり生前は活躍の幅の広かった絵師です。 1983年千葉市の病院で急性気管支炎のため亡くなった後、葬儀は日美術院葬として執行され、同美術院理事長奥村土牛が葬儀委員長をつとめました。 展示構成はシンプルに描かれたモチーフ(人物、風景、魚、花、鳥、動物)によるセクション分けがなされています。 山種美術館で一点だけ

  • クラウドファンディングで60年ぶりに発見されたモネの「睡蓮」を甦らせよう! | 青い日記帳 

    独立行政法人国立美術館が今年の3月15日に独自のクラウドファンディングサイトを開設したのをご存知でしょうか。 クロード・モネ 《睡蓮、柳の反映》デジタル推定復元プロジェクト 独立行政法人国立美術館とは、東京国立近代美術館、国立西洋美術館、国立新美術館、京都国立近代美術館、国立国際美術館、国立映画アーカイブの6つの美術館から構成されています。 http://www.artmuseums.go.jp/ 自分たちの美術館で必要なお金は自分たちで工夫して集めなければならない時代です。とりわけ独立行政法人化された後はそれが顕著で各美術館とも頭を捻り資金を捻出しています。 国立西洋美術館 その、独立行政法人国立美術館クラウドファンディングサイト第一弾として、上半分が失われた状態で2016年にルーヴル美術館で発見されたモネの「睡蓮、柳の反映」を、残されたモノクロ写真や残存部の科学的調査などをもとにしてデ

  • 美術館で旅する伊豆半島と、美しき風景「伊豆半島仏像めぐり」 | 青い日記帳 

    上原美術館仏教館にて、特別展「伊豆半島仏像めぐり−伊豆13市町の仏たち−」が開催されています。 http://uehara-museum.or.jp/ 伊豆に存在する7つの市と6つの町からそれぞれ1点ずつ仏像を選び、展示。時代は平安時代から江戸時代まで、大きさも選ばれた基準もさまざまですが、それぞれ各地の人々の信仰を集め、護り伝えられてきた貴重な文化財です。 中には久々に寺外で公開となる仏像も含まれています。13市町代表の仏像から、それぞれの土地の魅力を感じとれるはずです。 伊豆の国市・北條寺からは、鎌倉後期〜南北朝時代につくられ「観音菩薩坐像」(静岡県指定文化財)を公開。 観音菩薩像 伊豆の国市・北條寺 静岡県指定文化財 片足を踏み下げ、くつろいだ姿と女性的でどこか妖艶な姿が印象的なお像で、中国・宋〜元時代の影響を強く受けた仏像です。 東京国立博物館、MOA美術館、遠くイタリアでと、何度

  • 大倉集古館2019年秋、リニューアルオープン | 青い日記帳 

    2014年4月より増改築工事のため休館していた大倉集古館が、2019年秋にリニューアルオープンします。 http://www.shukokan.org/ 同じ敷地内に建設を進めているホテルオークラ新館の再開と同時に、美術館もオープンするそうです。(設計:谷口建築設計研究所、施工:大成建設株式会社) 「The Okura Tokyo」 2019年9月開業 大倉集古館は、日初の私設美術館として大正6年(1917)8月に財団法人大倉集古館として開館。関東大震災で被害を被るも、伊東忠太の設計による耐震耐火の陳列館を建築して、昭和3年(1928)10月再び開館。 第二次世界大戦に際しては幸いにも空襲の難を免れ、平成2年に東京都の歴史的建造物に選定され、平成10年には国の登録有形文化財となりました。 大倉集古館の概要についてはこちらのサイトでしっかり読んで、リニューアルオープンに備えましょう。 C

    funaki_naoto
    funaki_naoto 2019/04/30
    いよいよか。
  • 越後最古の寺・国上寺本堂に「イケメン官能絵巻」が描かれました。 | 青い日記帳 

    国上寺(新潟県燕市 住職:山田光哲)の堂の壁がイケメンたちを描いた絵画で埋め尽くされました。 https://www.kokujouji.com/ 新潟県燕市国上に位置する国上寺は、元明天皇和銅2年(709年)に越後一の宮弥彦大神の託宣により建立された、越後最古の古刹です。 格式としては、孝謙天皇より御宇にて正一位を賜り、北海鎮護仏法最初の霊場として信心のよりどころとされてきました。 平成21年には開山1300年を迎え、良寛禅師をはじめ上杉謙信公、源義経・弁慶、泰澄大士、聖徳太子、万元上人など様々な御縁のもと歴史を重ねている新潟の顔ともよべる寺院です。 https://www.kokujouji.com/ そんな由緒正しい歴史あるお寺の堂にセクシーなイケメンたちが描かれたというのですから、吃驚仰天。しばし冗談なのでは…と思いもしたのですが、紛れもない事実でした。 しかも、かなりガチです

  • 「ピエール セルネ & 春画」 | 青い日記帳 

    シャネル・ネクサス・ホールで開催中の 「ピエール セルネ & 春画」展に行って来ました。 https://chanelnexushall.jp/program/2019/shunga/ 永青文庫で「SHUNGA 春画展」が開催されたのが2015年のこと。あれから早4年も経ったのですね。その時からシャネルで春画の展示を是非行おうと約束がなされていたそうです。 その場の勢いで「是非!やりましょう!!」とは言ったものの、社交辞令的な口約束でいつの間にかお互い忘れてしまうこと多々ありますが、浦上満氏とリシャールコラス会長は違いました。 準備期間を含め4年で実現させてしまったのは、共にやる気満々であった証です。 喜多川歌麿「歌まくら」(部分)天明8年(1788) 浦上満氏蔵 永青文庫に次いでシャネルで開催されている「春画展」に出ている作品はどれもとても保存状態が良く発色もよいものばかり。 会場のレイ

  • 名古屋市美術館の2019年度特別展が凄い! | 青い日記帳 

    名古屋市美術館で2019年度に開催予定の特別展がとっても濃いラインナップになっています。 http://www.art-museum.city.nagoya.jp/ 2010年より3年ごとに開催されている国内最大規模の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」を含め、バロックから印象派そして岸田劉生まで、絶対に観ておきたい展覧会がズラリ。4月から名古屋に通わなくてはいけなくなりそうです。 まず、4月からは春から初夏にかけてぴったりの展覧会「印象派からその先へ」展が始まります。 「印象派からその先へ―世界に誇る吉野石膏コレクション」 会期:2019年4月9日(火)〜5月26日(日) https://tv-aichi.co.jp/ygc/ 美術ファンであれば吉野石膏コレクションが西洋近代美術の傑作を多数所蔵していることはご存知のはずです。 普段は山形美術館へ寄託されているので中々観に行く機会に恵まれま

  • 「綴プロジェクト 高精細複製画で綴るスミソニアン協会フリーア美術館の北斎展」 | 青い日記帳 

    「綴プロジェクト 高精細複製画で綴るスミソニアン協会フリーア美術館の北斎展」が、すみだ北斎美術館で開催されます。 http://hokusai-museum.jp/ アメリカ国立スミソニアン協会フリーア美術館が、フリーア氏の遺言により全ての所蔵品の持ち出しを禁じていることは何度かここで紹介しました。 日美術の優品を数多く所蔵していますが、門外不出のため現地を訪問しない限り、鑑賞することができません。 葛飾北斎「玉川六景図」(フリーア美術館蔵) Freer Gallery of Art and Arthur M. Sackler Gallery, Smithsonian Institution, Washington, D.C.: Gift of Charles Lang Freer, F1904.204-205 貸してもらえないなら、物そっくりなものを作ってしまえ!とばかりに、名乗りを

  • 「Exhibitionismーザ・ローリング・ストーンズ展」 | 青い日記帳 

    TOC五反田メッセで開催中の 「Exhibitionismーザ・ローリング・ストーンズ展」に行って来ました。 https://stonesexhibitionism.jp/ 1962年4月の結成から半世紀にもわたる、世界の名だたるデザイナーやアーティストが手掛けた貴重な衣装やアートワークをはじめ、メンバーたちが実際に使用した楽器など、500点を超えるストーンズ・アイテムで活動の歴史を振り返る大回顧展。 ローリング・ストーンズにさほどハマらなかった自分ですが、この展覧会にはえらく興奮しました。理由は3つ。 1:展示空間は1800平米以上。メンバー自身がプロデュースした500点以上を超える貴重なストーンズ・アイテムがびっしり。 2:56年間もの長きに渡り音楽活動を行ってきた「蓄積」がとにかくすごい。1960年代のロンドンのボロアパートから栄光を掴み伝説となるまでの軌跡。 3:アンディー・ウォー

  • 『美人画づくし 弐』出版記念展 | 青い日記帳 

    ギャッリーアートもりもとで開催中の 「『美人画づくし 弐』出版記念展」に行って来ました。 http://www.artmorimoto.com/ 16名の日画家による美人画新作展が銀座松屋裏手にあるギャラリーアートもりもとで開催されています。 現在の美人画人気の火付け役であり“フィクサー”でもある池永康晟さんを筆頭とする主に若手日画家によるグループ展です。 1960年頃を境に美人画の地位は急激に低下し、グラビア、漫画、アニメなどが席巻する時代となりました。 今はそれが素人さんまで巻き込んでいます。たとえばInstagramで「#美人」「#ポートレート女子」「#綺麗なお姉さん」なとハッシュタグ検索すれは、それこそ何万、何十万という数の似たような写真が画面に表示されます。 そんな「便利な時代」に、日画で時間と手間をかけ描かれた美人画の居場所は果たして存在するのでしょうか。 それがあるので

  • 高野山金剛峯寺 襖絵完成記念「千住 博展」開催 | 青い日記帳 

    そごう美術館にて、高野山金剛峯寺 襖絵完成記念「千住 博展」が開催されます。 https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/ 世界遺産・高野山金剛峯寺の大主殿に奉納することを記念して開かれる展覧会。昨年(2018年)から、秋田、鶴岡、富山と巡回しいよいよ横浜へやってきます。 襖絵と床の間からなる障壁画44面の完成を記念して、高野山金剛峯寺の大主殿奉納に先駆けて紹介されます。奉納後は寺社外で公開されることはまずありません。美術館の空間で観られる最初で最後のチャンスです。 高野山金剛峯寺襖絵 《断崖図》(部分) 2018年 182.7×1676.6cm 高野山金剛峯寺蔵 世界遺産・高野山金剛峯寺に奉納される襖絵と床の間からなる障壁画、《瀧図》と《断崖図》 高野山金剛峯寺は、平安時代のはじめに空海(弘法大師)によって開かれた真言密教の聖地。1863(文久3)年に

  • 『絵は語り始めるだろうか』 | 青い日記帳 

    羽鳥書店より刊行となった『絵は語り始めるだろうか』を読んでみました。 『絵は語り始めるだろうか 日美術史を創る』 佐藤康宏(著) 日美術史研究の佐藤康宏先生(東京大学教授)の著述撰集『絵は語り始めるだろうか』。「絵は語り始めるだろうか」(1993年)以降20余年の間に発表した論考のなかから31編を厳選し収録。 「従来の研究が作り出してきた偏りの指摘、作品記述や真贋の鑑定といった基的手法、研究の先端領域の翻訳・紹介あるいはそれへの批評、文化財保護行政や国立博物館等の独立行政法人化の問題点など、そのときどきの日美術史研究をめぐる状況に向けて投げかけた、論文以外の言葉」が、このにまとめられています。 『絵は語り始めるだろうか 日美術史を創る』 「お弁当箱」や「電話帳」よりも分厚い960頁から成る一冊。に関してはその値段の高い安いを語ることを極力避けていますが、はっきり言ってこれはべ

  • 京都 醍醐寺・三宝院の夜間特別拝観 | 青い日記帳 

    世界文化遺産 醍醐寺内三宝院にて夜間特別拝観が開催となります。詳しくはこちら。 「京都・醍醐寺 三宝院の桜の夜間特別拝観」 国宝「五重塔」をはじめ数々の国宝・重要文化財を有する京都屈指の名刹、醍醐寺。2016年には中国(上海、西安)で寺宝を紹介する展覧会が開かれ80万にもの来場者を魅了しました。 日国内でも2018年にサントリー美術館、そして現在は九州国立博物館で「京都・醍醐寺 ―真言密教の宇宙―」展が開催されています(3月24日まで)。 http://daigoji.exhn.jp/ ところで、こんなに有名な醍醐寺ですが、実際に行かれたことはありますか? 京都駅の南東(京都市伏見区)に位置する醍醐山(笠取山)に境内があるため、清水寺のようにバスでサクッと気軽にとは行けませんが、一度もでも訪れると二度、三度と京都へ行くたびに醍醐寺が恋しくなる、そんな中毒性の高い寺院です。 五重塔(国宝)

  • 「岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟」 | 青い日記帳 

    東京都庭園美術館で開催中の 「岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟」展に行って来ました。 https://www.teien-art-museum.ne.jp/ 岡上淑子(おかのうえ としこ、1928年1月3日 - )をご存知でしょうか。知る人ぞ知る作家というよりも、御年90歳を過ぎ、近年俄然注目を集めるようになったアーティストです。 彼女の技法はコラージュ。雑誌のグラビアなどを切り貼りして完成させるアナログな手仕事です。 岡上淑子《予感》1953年頃 ©Okanoue Toshiko, 高知県立美術館蔵 Premonition ©Okanoue Toshiko, Collection of the Musuem of Art, Kochi パソコンやタブレットの画面上で画像処理がいともたやすく出来てしまう今の時代だからこそ、はさみとのりを使っての超アナログなコラージュ作品が、とても新鮮

  • 山口晃『親鸞全挿画集』刊行記念展 | 青い日記帳 

    銀座 蔦屋書店にて、山口晃『親鸞全挿画集』刊行記念展が開催されています。 『山口晃 親鸞 全挿画集』 山口 晃 (著) 2019年2月1日(金)〜2月24日(日)の期間、新刊販売にあわせて作品の展示を行われているので、山口晃さんのファンは勿論、アート好きなら迷うことなく足を運ばねばなりません。 念のため、この『親鸞』についての予備知識を書いておきますね。ご存知の方は読み飛ばして下さいませ。 五木寛之作による小説『親鸞』は全国の主要地方紙約40紙(最大時)に配信という、新聞小説連載史上空前の規模で、『親鸞』『親鸞 激動篇』『親鸞 完結篇』の三部作として2008年9月に始まり、2014年7月に完結するまで足かけ7年に渡り連載されました。 連載にあたり、五木寛之のテキストに加え掲載されたのが、山口晃による挿画です。 その数なんと全1052回分!筆が決して速くない山口さんが新聞連載という毎日毎日が

  • 渡辺晋輔研究員が語る「ルーベンス展」の見どころ | 青い日記帳 

    上野、国立西洋美術館で好評開催中の「ルーベンス展」もいよいよ1月20日までとなりました。昨年(2018年)の展覧会ベストの中に入れた方も多かった必見の展覧会です。 もし、まだ行かれていないようでしたら、何が何でも1月20日までに西美に観に行きましょう。見逃すと後悔する展覧会です。 http://www.tbs.co.jp/rubens2018/ とはいえ、フェルメールやムンクと比べるとルーベンスの作品とどのように接したら良いのか、戸惑ってしまう方も多いと思います。 そこで「ルーベンス展」を担当された国立西洋美術館主任研究員の渡辺晋輔氏が『美術の杜 VOL.47―BM ルーベンス展ーバロックの誕生』に掲載された記事を元に紹介したいと思います。 ペーテル・パウル・ルーベンス《ローマの慈愛(キモンとペロ)》1612年頃 油彩/カンヴァス(板から移し替え) サンクトペテルブルク、エルミタージュ美術

  • 2018年 展覧会ベスト10 | 青い日記帳 

    時間を見つけては今年も日全国の美術館・博物館に足を運び数多くのアート作品と出逢うことが出来ました。体調を少し崩した時期もありましたが、今年も何とか大晦日を迎えられそうです。 このブログを書きはじめて14年と172日になりました。これもひとえに支えてくれた家族と駄文を読んで下さる皆さんあってのこと。いつもいつも感謝の気持ちでいっぱいです。 更に今年は筑摩書房より『いちばんやさしい美術鑑賞』(ちくま新書)を上梓するなど、大きな節目となる一年でもありました。 前置きが長くなりましたが、私が選ぶベスト展覧会2018を僭越ながら発表させて頂きます。「プロが選ぶ展覧会」「かみさんが選ぶ展覧会」と合わせてお楽しみ下さい。 個人的に関わりを大きく持った「ミラクル・エッシャー展」と「フェルメール展」はベスト10から外しました。「フェルメール展」は執筆したや雑誌だけでもこれだけの数があります。 2018年