店頭で中を開いて、思わず、おおと声が出そうになりました。 埼玉県立近代美術館監修、大越久子著『小村雪岱 物語る意匠』(東京美術) 版元の内容紹介によれば、《デザイナーの先駆け、小村雪岱の装幀と挿絵を厳選した待望の名品集決定版》で、《大正から昭和初期にかけて、装幀・挿絵・舞台美術の分野で人気を博した小村雪岱は、まさに現代でいう「デザイナー」の先駆的な存在。近年、再評価もめざましい雪岱の貴重な装幀本を撮りおろした写真集、珍しい挿絵や肉筆画を集めた画集として見応えがある》という1冊。美術館や古書目録でしかお目にかかれないような貴重な美麗本の図版がたっぷりと収録されています。 これ、先日、東京堂書店で購入したんですが、冒頭に書きました通り、どれどれという感じで、店頭で手にして、中を開いてみた際、取り上げられている本のあまりの美しさと、そしてそれらの図版を惜しげもなくカラーで次々に見せていく本の造り