デジタル技術を駆使する日本の「チームラボ」は国外でも人気(2017年、台北) Tyrone Siu-REUTERS <日本は2つの領域の狭間に存在する国――。英大学研究者が見た、デジタル時代の日本が行く道> 2つの領域の狭間に存在する国――それがしばしば、日本に魅了された人々が抱く日本のイメージだ。 神社仏閣や茶道、墨絵のように美しい桜の花など、伝統ある「古き世界」がある一方で、新幹線や人工知能(AI)を備えた犬型ロボット、クールなゲーム機に代表される、未来主義的な「新しい世界」が輝かしく存在する。 これらを混ぜ合わせ、欧米の人々にとって中毒性のある楽しい調合に仕上げたのが、日本のポップカルチャーだ。漫画やアニメ、ポケモンGOのようなゲーム、映画、さらにはスナック菓子もこれに含まれる(抹茶味のキットカットなんてどうだろう?)。 古代から存在する富士山をバックに立つ巨大ロボットであろうと、あ