仙台市太白区で先月15日、硫化水素を使用した自殺があり、宮城県警仙台南署は5日、近隣の住民を巻き込み硫化水素中毒にさせたとして、重過失傷害の疑いで、自殺した無職の男=当時(23)=を被疑者死亡のまま書類送検した。硫化水素自殺での書類送検は全国初という。 県警は「安全安心な地域社会を守る観点から、硫化水素を使用した自殺で第三者を巻き込んだ場合は、本人が死亡しても事件化していく」としている。 調べでは、男は先月15日、仙台市太白区西中田の市営住宅の自宅風呂場で硫化水素を発生させ自殺。その際、屋外に硫化水素を流出させ、同住宅に住む会社員の男性(34)を硫化水素中毒にさせた疑い。男性は治療のため6日間入院した。 宮城県内では今年に入り、硫化水素を使った自殺が8件発生している。