那覇市の図書館システムがコンピューターウイルス「ランサムウエア」の攻撃を受け、全七つの市立図書館と一つの図書室で13日から障害が発生し、本の貸し出しや予約ができなくなっていることが分かった。復旧のめどはたっていない。
2022年8月15日付で、雑誌”Journal of the Japanese and International Economies”の66巻に、香港科技大学の川口康平氏と東京大学の金澤匡剛氏による共著論文“Displacement effects of public libraries”の最終公開版(Version of Record)がオープンアクセスで掲載されています。 日本において公共図書館での貸出が近隣の書店での同タイトルの書籍の売り上げをどの程度減らすかを論じています。書店の販売データと公共図書館の所蔵データを統合したデータセットを作成し、公共図書館の影響を定量化しています。結果として、ベストセラー本では1か月あたり0.52部、図書館の所蔵が同じ地域の書店の売り上げを置き換えていること等が分かったとしています。 Kawaguchi, Kohei; Kanazawa, Kyog
主なコンテンツ 学術書・専門書を中心とした資料です。 提供図書リスト(2024年2月13日現在1,279冊)(PDF:1,783KB) リストの分類(NDC)は、当館で扱っている図書のものとは異なる場合があります。 また、KinoDenのトップページで、キーワードを入力せずに「検索」をクリックすると、閲覧できる図書の一覧を表示できます。 (当館の所蔵資料をデジタル化したものではありません。出版社等がコンテンツをデジタル化し、そのデータを公共図書館向けに提供しているプラットフォーム「KinoDen」(紀伊國屋書店)で閲覧可能にしたものです。) 利用申込方法 県立長野図書館電子書籍サービス(KinoDen)をご利用いただくには、県立長野図書館の利用登録(県立長野図書館が発行する利用カード)と、「マイライブラリー」にログインするためのパスワード(ご自身で設定)が必要です。 県立長野図書館の利用カ
『行政マンとして図書館員が忘れていること』(樹村房)という本が刊行された。図書館は行政サービスの一環であり、公共図書館で働く人は行政の一翼を担っている――言われてみればそうなのだが、しかし、筆者はそういう視点で図書館を捉えたことがなかった。 茨城県鹿嶋市、長野県塩尻市で図書館長を務め、現在は古書店を経営する編著者の内野安彦氏は、図書館側が「行政マン」だという認識を欠いていることこそが、公共図書館が年々予算を減らされていく要因になっていると語る。どういうことなのか。内野氏に訊いた。 図書館員は今使っている「利用者」の声は拾うが、「市民」全体のことは考えていない ――「図書館員は行政マンである」という認識はなぜ乏しいのでしょうか。図書館員自身に限らず、利用者や政治家にもその認識は薄いですよね。 内野 なぜそのことを訴えるようになったのかについて、少し私自身の話をします。私は昭和54年に鹿嶋市役
「ホームレス支援とアート」イベント、続いて、参加者も交えた質疑応答がなされました。 イベントレポート2を読む Q:図書館は「みんなのもの」だけど、ホームレスの人が利用すると一般の人は戸惑わないか? 参加者A: マットさんのプレゼンの中で、図書館の周りで野宿をしている人たちを迎え入れるというお話がありましたが、路上生活の人のためだけの施設ではないところに迎え入れたとき、職員の方は理解していても、一般の利用者は、そういう状況をどう受け止めるのでしょうか。あと、路上生活の方たちは、何を目的として施設に入るのか、もしご存知でしたら教えていただきたいです。 質疑応答タイム。左はマット・ピーコックさん、右はアオキ裕キさん。 マット・ピーコック: 図書館のような施設、組織というのは、門戸を開放したいと考えています。そして、人々は様々な反応をします。しかし、図書館に入る権利は、ホームレスの人も、ホームレス
13日、都内で開かれた、全国の公共図書館などの関係者が集まる大会で、文庫本を出している出版社の社長が「図書館で文庫本の貸し出しをやめてほしい」と呼びかけました。本の売り上げ減少という課題がある一方で、さまざまな本を提供する図書館の役割もあり、議論を呼びそうです。 この中で松井社長は、文庫本の売り上げについて3年前から毎年、金額ベースで6%程度減り続けていると指摘しました。 そのうえで、「会社にとって文庫本は、収益全体の30%を占める大きな柱になっているだけでなく、良書を発行し続け作家を守るためにあるといっても過言ではない。できれば図書館で文庫本の貸し出しはやめていただきたい。それが議論の出発点になればいい」と呼びかけました。 一方、会場では出版と図書館の現状に詳しい慶応大学文学部の根本彰教授も講演しました。 この中で根本教授は図書館の貸し出しによって本が売れなくなっていることを示すデータは
小さな図書館の挑戦 -「猫ノ図書館」開設とねこ館長- 奥州市立胆沢図書館:渡辺貴子(わたなべ たかこ) はじめに 猫本コーナー「猫ノ図書館」は、岩手県奥州市立胆沢図書館内にある「猫本」(猫が出てくる本)だけを集めた常設コーナー(780冊)で、2017年2月22日(猫の日)(1)に開設した。また、コーナーの顔として「ねこ館長」を市内から公募し、来館者投票により「むぎ」を任命した。主な任務は写真やSNSを活用した画像による活動である。 1. 以前の状況 奥州市立胆沢図書館は、市内公立図書館4館1室の1つである。施設は建物が田畑の中に点在する散居集落の中に位置する胆沢文化創造センター(文化会館、郷土資料館との複合施設)内にあり、蔵書は約7万冊である。 2014年以降、当館の入館者数や貸出冊数など図書館の利用が低迷した。例えば2013年度に年間7万7,000冊だった貸出総数が2015年度には6万7
2017年10月1日、佐賀県武雄市に武雄市子ども図書館がオープンした。立地は2013年4月にリニューアルオープンした武雄市図書館の隣で、武雄市図書館と同様にカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC)が指定管理者となっています。 新たにオープンした子ども図書館は年中無休で、午前9時から午後9時まで開館するとのことです。また、子ども図書館の開館にあわせ、武雄市図書館の閲覧席・学習席の増加も行われています。 2017年10月1日、武雄市図書館の隣に「武雄市こども図書館」がオープンします(CCC、2017/10/1付け) http://www.ccc.co.jp/news/2017/20171001_005288.html 武雄市こども図書館オープン(武雄市教育委員会) https://www.city.takeo.lg.jp/kyouiku/cat231/post-122.html 参
2019年までに実現を目指す3大数値目標の1つに「本の年間貸し出し数300万冊」を掲げ、本のまちづくりを推進する兵庫県明石市。1月にはシンボル施設として明石駅前の再開発ビル内に、民間大型書店と同居する公共図書館をオープンさせた。新たな賑わいを生み出し、まちの価値を上げようとする泉房穂市長に真意を聞く。 ――本のまちづくりを施策の前面に掲げているのはなぜですか。 私自身、子どもの頃から、大人になったら壁一面が本棚になった家に住みたいという夢を持っていたぐらい、本が大好きでした。今も空き時間があると図書館や本屋さんによく行きます。本というのは単なる紙ではなく、歴史の時間を越え、国境を越えて様々な人と出会い、つながることができます。いろいろな学びのきっかけになるものです。 本を明石のまちづくりの中心に位置付けて、人々に住みたいと思ってもらうための売りにしようという考えは、市長になる前から持ってい
6月議会では図書館分館の運営を指定管理者に委ねる条例改正が可決し、来年4月から生涯学習市民センターと合わせて直営から民間事業者の運営に変わることになりました。(共産党議員団は反対) この間、 図書館分館の運営を民間に委ねても、中央図書館が司令塔の役割を果たすため大丈夫だと説明されてきました。司令塔とは中央図書館の資料収集基準に基づき選書が行われるため、某図書館のように無茶苦茶な書籍購入や図書の廃棄は行われないとのことでです。 貸さないまま返しちゃう? ですが、その肝心の中央図書館の資料収集基準によって、なんともおかしな事態になっているというのです。私たちが耳にしたのはこんな話でした。 枚方の図書館に必要な本がなく他市の図書館や府立図書館にあった場合、図書館が他の図書館から借りて貸出してくれます。これを相互貸借というそうです。ところが、その本が枚方市の資料収集基準に合わない場合、わざわざ府立
神奈川県大和市が2016年11月に開設した施設「シリウス」は、図書館、芸術文化ホール、生涯学習センター、屋内こども広場などの複合体だ。各施設の融合・連携を図ろうと、運営には指定管理者制度を取り入れた。施設全体を一つの図書館空間とみなし、誰もが居場所を見つけられるようにした運営が好評だ。2017年3月半ばには、オープン135日で早くも来館者100万人を突破した。 大和市文化創造拠点「シリウス」は、小田急線と相鉄本線の大和駅近くの再開発ビル「YAMATO文化森」の大部分を占める神奈川県大和市の複合施設だ。市の図書館、芸術文化ホール、生涯学習センター、屋内こども広場などを施設内に集めた。 様々な機能が集まっている施設ではあるが、第一印象は「図書館」だ。館内に入ると、3層吹き抜けのエントランスホールが広がり、新刊本の展示台を兼ねたワゴン式の書架や座面が広くゆったり座れるいすなどが点在する。一角には
「認知症の人に優しい図書館」を作る取り組みが始まっている。地域の図書館は平日の日中、高齢者の利用が多い。なかには、認知症と思われる利用者もおり、これまでとは違う気配りも必要になっている。地域の人が長年続けてきた暮らしを、どう維持するか。現場では模索が続いている。(佐藤好美) ◇ 神奈川県立図書館で7月末、研修会「認知症の人に優しい図書館」が開かれた。認知症の基礎的な知識を得るとともに、現場での対応を学ぶのが目的で、神奈川県図書館協会が主催した。参加したのは、県内の図書館職員ら50人超。日々の対応に悩んだときに相談できる関係が作れるよう、地元の作業療法士らも招かれた。 研修会では、認知症専門作業療法士で九州保健福祉大学の小川敬之教授が「認知症の人は喪失感があると妄想などが起きやすい。だが、なじみの関係の中で、できることを通してコミュニティとつながることで、安心感をもって生活できる」などと解説
2014年6月26日、「鯖江市役所JK課」が作成した、図書館の空席状況が確認できるアプリの実現のため、鯖江市図書館にセンサーが設置されたとのことです。 「鯖江市役所JK課」は、2014年4月14日より鯖江市が開始したプロジェクトで、実在の課名ではないとのことです。このプロジェクトは、これまで市役所や公共サービスに直接関わることの少なかった女子高校生たちが、様々な市民団体や地元企業、大学、地域メディアなどと連携し、新しいまちづくりを模索していく市民協働推進プロジェクトとのことです。 図書館の空席状況が確認できるアプリの名称は、「sabota」で、由来は sabae x bon(本) x data を組み合わせたとのことです。 JK課、図書館空席センサー設置とアプリづくり(福野泰介の一日一創, 2014/6/26付) http://fukuno.jig.jp/701 JK課企画アプリ、図書館空
別に武雄市のみについての話ではないのにタイトル煽りっぽくて恐縮ですが、いつも公共図書館の"利用者"アンケートを見るたびにこれを疑問に思うので。 この度10/30に開催される図書館総合展内フォーラム「“武雄市図書館”を検証する ニュースとなった〈武雄〉から〈公立図書館界〉がみえてくる」に行こうと思っていたのですが、同時間帯の別フォーラムに参加しますのでこちらには行けなさそうです。なのでこちらに参加される方がいらっしゃいましたら、もし可能であればこれから本稿に書くことを聞いてきて頂ければ幸いです。 武雄市では新しい図書館成功の証左として、利用者アンケートでの高い満足度を示していますが、利用者アンケートは図書館の現在の成功度評価や未来における成功可能性の検証材料として十分でしょうか? 貧富の差の拡大や貧困の悪循環、社会階層の固定化などという話をする際によく出てくる、公共インフラ劣化の悪循環という
2013年7月29日、佐賀県武雄市が、「『武雄市図書館の民間会社による管理・運営に関する声明書』に対する回答について」を公表しました。これは、7月7日付けで、図書館友の会全国連絡会が提出した「武雄市図書館の民間会社による管理・運営に関する声明書」に対する回答文書です。 なお、同日武雄市は、6月27日から7月1日にかけて実施した図書館アンケート調査の結果も公表しています。 「武雄市図書館の民間会社による管理・運営に関する声明書」に対する回答について (PDF) http://www.city.takeo.lg.jp/info/docs/20130729tosyokantomonokaikaitou01.pdf 「図書館友の会全国連絡会」の声明文への回答について (武雄市 2013/7/29付けの記事) http://www.city.takeo.lg.jp/info/2013/07/post
図書館友の会全国連絡会が、2013年7月7日付けで、「武雄市図書館の民間会社による管理・運営に関する声明書」を出しました。6つの問題を指摘するものとなっています。 「武雄市図書館の民間会社による管理・運営に関する声明書」の送付について(概要)(PDF, 1ページ) http://totomoren.net/siryo/takeo-seimei-ab130707.pdf 武雄市図書館の民間会社による管理・運営に関する声明書(本文)(PDF, 3ページ) http://totomoren.net/siryo/takeo-seimei130707.pdf 図書館友の会全国連絡会ホームページ http://totomoren.net/ 参考: 武雄市図書館がリニューアルオープン Posted 2013年4月1日 http://current.ndl.go.jp/node/23234
前の記事の続き。しつこく繰り返しますが、xiao-2が聞きとれて理解できてメモできて、かつ思い出せた範囲。項目立ては適当。誤記・誤字ご容赦。特に質疑の後半は、活発すぎて取りこぼし多数。 再び、講師のお話。 発注者と受注者の意識のズレ 発注側としては、OPACで公開しているものはメッセージも含めて図書館がWebで公開しているもの。なのに、何だか分からないメッセージが入っていることは不満だった。メッセージの一覧を出して欲しいと求めても、「無い」と言われる。 ただ、それはベンダだけが悪いというのではない。今回当館で導入したのは、他館にも入っているシステム。それなのに一覧が無いというのは、これまでのユーザは、そういうものを出せと言ってこなかったということ。つまり図書館自身が、自分たちのシステムを完全に理解せずになんとなく使っている。この状況が、本来は良くない。 打合せはどうしてもベンダ主導になりが
こういうのに行ってきた。 日本図書館研究会第299回研究例会 発表者:米田渉氏(成田市立図書館) テーマ:図書館システムの調達の方法と課題:成田市立図書館第六次システムの経験から http://www.nal-lib.jp/events/reikai/2013/299invit.html 成田市立図書館*1のシステム調達については、過去の記事で触れたことがある*2。今回はその調達の立役者?であった方のお話*3。 会場は30名程度。年齢層は様々。男性がやや多め。図書館系の講演会では珍しい。 以下はいつものとおりメモ。xiao-2が聞きとれて理解できてメモできて、かつ思い出せた範囲。項目立ては適当。なお講演では各ベンダーの社名が出てきて、生々しく興味深かったのだが、ここでは社名は出さないことにする*4。 また今回、皆さんの関心が特に高い話題だったためか、講師のお話の途中でもどんどん質問が出てい
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